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しまねの人

身近で健康支える看護師

写真: 拡大

写真:「人が大好きで、人への不信がない」という矢田明子さん=松江市内 拡大「人が大好きで、人への不信がない」という矢田明子さん=松江市内

◆コミュニティナースカンパニー代表 矢田 明子さん(38)◆ 

 看護師と言えば、病院に行ったときにお世話になる存在と、たいていの人は思う。だが、病気になってしまった人を病院で診るより、普段の生活の中で人々と顔を合わせ、病気にならないように、もしくは病気の早期発見ができるようにはたらきかける看護師、という働き方がある。

 矢田明子さんは、そんな役割を担う「コミュニティナース」を、島根県雲南市で2011年から実践してきた。17年3月には、育成や普及に取り組む会社「コミュニティナースカンパニー」を立ち上げ、雲南市などを拠点に活動する。

 考え方や実践例を紹介する『コミュニティナース まちを元気にする“おせっかい”焼きの看護師』(木楽舎(きらくしゃ))も今月刊行した。膵臓(すいぞう)がんで死にゆく父の姿を見て看護師を志し、3児をかかえて看護学生になった矢田さんの、エネルギッシュで前向きな生き方も描かれている。

 島根大学を卒業後、保健師として雲南市立病院で勤務している。ただ、大学時代、国家資格としての看護師は、「療養にかかわるトレーニングしか要求されない」とも痛感した。07年の入学直後に、教科書でコミュニティナーシングという言葉を知り、健康な人を増やすことに関心を深めていった。

 「病気になってもお金さえあれば高度な医療が受けられる、という国づくりをしてきた」と言う。だが、普段の生活の中で、病気になる前に専門家に相談できることの方が大事だと考える。

 昨年、コミュニティナースの活動に、雲南市がふるさと納税を通じて資金を募る「ガバメントクラウドファンディング」を実施すると、目標を超える1062万円が集まった。矢田さんの会社も活動に参加しており、今回出した本は、返礼品にするために書いた。文章を書くことは「大の苦手だった」と言うが、同僚らの顔を思い浮かべ、「こんなに頑張っている人がいることを知ってほしい」という思いで書いたという。

 本では、住民の大半が通うガソリンスタンドに常駐する看護師や、だれでも立ち寄れる地域食堂を開設した看護師など、全国各地で活躍するコミュニティナースの実例も紹介している。

 16年からは、東京でコミュニティナース育成講座も開くようになり、「自分のまちの人に元気になってほしい、という志のある人と活動を広げていきたい」と、島根との間を飛び回る日々だ。(木脇みのり)

■やた・あきこ

1980年、出雲市生まれ。出雲高校、県立大短期大学部(現・4年制)看護学科、島根大医学部看護学科を卒業。高校生から生後5カ月までの男の子4人の母親でもある。

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