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高校野球【第101回全国高校野球選手権大会】

令和の夏 制すのは 今大会の見どころ

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 甲子園への切符をかけた、39校の熱い夏が間もなく始まる。第101回全国高校野球選手権島根大会の開幕を14日に控え、大会の各ゾーンの展望や見どころ、注目選手を県内の高校野球に詳しい4氏に語ってもらった。令和最初の島根大会を制すのは?(敬称略)

 ■Aゾーン

 萬治 Aゾーンは大社を中心に実力校がそろっている。大社は秋、春の県大会決勝でともに九回に逆転勝ちで粘り強さが光る。春は登板がなかったエース紙田の投球に注目だ。茶山、渡部ら投手層の厚さは県内トップクラスだ。打線も福原、福間ら対応力の高い選手がそろっている。

 山崎 浜田は打線の破壊力でいえば、大社に勝るとも劣らないだろう。捕手中村は逆方向にも打てる技術があり、2年生の中軸波田野は長打力がある。

 若狭 浜田は毎年夏に合わせて力をつけてくる。エース為石の出来が鍵になるだろう。開星は攻撃力が高い印象がある。

 山崎 開星の田部、外山は強力な打者だ。2年生山本の勝負強い打撃も光る。

 若狭 大東も力がある。投手原田、捕手女鹿田のバッテリーには注目だ。

 吉川 松江農林と益田は秋、春に続いて3回目の対戦ということになる。

 萬治 松江農林のエース門脇は両サイドに制球良く投げ込む。遊撃手小竹も好打者だ。益田は試合運びがうまい。

 ■Bゾーン

 山崎 どこが勝ち抜くか一番分からないゾーンだと思う。シードの出雲商を軸に、実力のあるチームがそろっていて、混戦模様だ。

 萬治 出雲商は1年生大会を制した世代が3年生。昨夏の島根大会で4強入りしたメンバーが多く残る。春の県大会でも4強入りして、力を伸ばしている。夏の連戦の中で、エース森広がどこまで投げきれるかが鍵になるだろう。

 山崎 出雲商は打線もいい。特に、古川、玉木は長打力が魅力だ。安来はエース野地の出来が鍵になるだろう。松江東は打力の高い金山、安部が打線を引っ張る。

 若狭 津和野も注目だ。エース見川は左横手からとても良い球を投げる。

 吉川 津和野は打力もあるチームだ。

 山崎 出雲―松江北のカードも好ゲームが期待できる。いずれも勝負強いチーム。出雲は昨夏の島根大会も登板した2年生左腕高木に注目。松江北は色々なタイプの投手の継投が見どころだ。島根中央は好投手願永を軸に、打線にも力がある。

 ■Cゾーン

 若狭 シードの矢上は三塁手奥野を始めとして、内野陣に能力の高い選手がそろっている。

 山崎 矢上は奥野や上田寛、木村ら打力が高い上位打線が投手陣を援護できるかが鍵になってくる。初戦で矢上と試合する昨夏の甲子園に出場した益田東は昨夏のレギュラーだった安田がチームを引っ張る。

 萬治 立正大淞南は毎年夏に着実に力をつけ、上位に入ってくるチーム。堅実な守備が持ち味だが、今年は打線に迫力がある。2年生佐藤はスイングスピードが速く、逆方向に本塁打を打つ力がある。

 吉川 邇摩―平田の開幕戦にも注目だ。開会式後で観客も非常に多い中、どれだけ平常心で力を発揮できるか。ベンチワークも重要になってくるだろう。

 萬治 平田は古川、高橋両投手に力がある。保科は俊足で機動的な攻撃の中心になる。松江工の捕手藤江は強肩で打力もある。益田翔陽の田原は好投手。浜田商の新田は長打力がある。

 山崎 隠岐は人数は少ないが、上位打線には打力のある選手がそろっている。

 ■Dゾーン

 山崎 投手力、得点をとる力で三刀屋がやや抜けている印象がある。

 萬治 三刀屋の後藤は、ここ一番の場面で甘い球を確実にしとめる勝負強さがある。藤原、渡部らほかにも打力が高い選手がそろう。投げては勝山、内田の左右の二枚看板に安定感があり、打ち込まれる可能性は低いだろう。

 山崎 石見智翠館は、昨夏もレギュラーだった関山愛が好打者で、打線を引っ張る存在だ。迫広、草田、佐藤ら投手陣の出来が上位進出のための鍵になってくるだろう。

 萬治 情報科学のエース佐々木は注目選手だ。190センチの長身から放つ角度のある直球が魅力。春の県大会では開星を相手に完投勝利し、石見智翠館にも敗れはしたが簡単に打たれなかった。

 山崎 松江南の三沢、福間は好打者。松江商は海透、三島、月森の3人の投手力は魅力的だ。

 萬治 江津工は人数が少ないが、エース生越は粘り強く丁寧にコースをつく投球が持ち味だ。

 ■全体を通して

 吉川 出場39校の中には、石見智翠館と益田東のように選手が120人を超える多人数のチームもあれば、出場校中最少の11人の選手で挑む江津工のような少人数のチームもある。39校のうち、約4分の1の10校が、ベンチ入り選手が20人に満たず、人数不足の中で頑張っている。そういうチームも含めて、すべてのチームがそれぞれの目標をしっかり達成できるような大会になってほしい。

 ■島根野球の普及

 ――県内では野球人口の減少が進んでいます。今後島根の野球を盛り上げていくために、どんな取り組みが必要でしょうか。

 萬治 日本高野連を中心に展開する「高校野球200年構想」の大きな柱は野球の普及活動だ。県内でも数年前から子供向け野球体験教室の開催など、普及活動に力を入れている。昨年も県内の各高校で幼稚園児に対する体験教室を開催し、延べ1千人以上の園児が参加した。中国地方の他県に体験教室のノウハウを広めるなど、先進的な活動をしている。

 丸い球を棒で打つ、という、野球型の遊びの楽しさを知ってもらうことが大切だ。10年後に「あのときやっていれば」と後悔しないよう、今後も野球人口の増加に向けた活動を続けていくことが必要だろう。

 若狭 県内に限らず、全国的に野球人口は減少している。小さな子供に野球の魅力を伝えることは大切だが、高校野球自体も時代に合わせて変化する必要があると思う。

 高校の野球部は入部するハードルが高い。「高校野球に挑戦するには覚悟が必要」というイメージが強いと思う。小中学校で他の競技をやっていた子供たちが「高校から野球を始めよう」と挑戦しづらい現状がある。各校で初心者に対する指導体制を確立したり、野球の指導を精神論と切り離して、スポーツとしての面白さを伝えるための指導をしたりと、高校野球そのものの魅力を上げることが重要ではないか。

 ■参加者

県高野連会長   吉川靖

    専務理事 萬治正

    常務理事 山崎慎司

NPO法人島根ベースボールイノベーション理事長 若狭彰

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