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しまねの人

環境保護 絵の力で貢献

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◆島根大生の画家 谷口 良太さん(21)◆

 出雲市の今岡美術館で、個展「谷口良太が描く世界 未来への宝物」を8月末から約1カ月、開催した。人物画や風景画、抽象画の50点ほどを年代順に紹介した。人間の表情を力強く描く独特のタッチが絵画ファンの注目を集めている、島根大生だ。

 「高校や大学の同級生たちに小さい頃の作品を見てもらえるのがうれしい。学校の先生からはここをこうしたらもっとよくなる、とか助言をもらいました」と初めての個展の手応えに笑みをこぼす。

 幼稚園の頃から絵が好きで、母親に買ってもらったクレヨンで画用紙にいろんな絵を描いた。お気に入りは自分で想像した正義のヒーロー。「あれこれ思いついた人物像を描いてキャラクターをつくって満足してました」

 中学2年から高校3年まで、緑化をテーマにした国土緑化推進機構のポスター原画コンクールに挑戦。4度最優秀となる農林水産大臣賞に輝き、周囲を驚かせた。2点は啓発ポスターにも採用された。原画には植樹する男性の周りで多くの人が苗を植えたり水をまいたりする様子が温かみのある色使いで描かれ、地球環境への慈しみが伝わってくる。

 緑化や自然保護への関心は、小学5年生の時の北海道旅行の植樹体験がきっかけという。15センチほどの苗木を植えてあたりを見ると、50センチや1メートルを超す高さに育った木々が目に入った。「森や緑を守る植樹の大切さに気づかされました」と話す。「自分の絵で緑を増やす運動に何か貢献できないかという気持ちが強くなり、コンクールに夢中になっていましたね」

 大学入学後には小学生向けの絵本も出した。タイトルは「どんどん木をうえよう」。森林の荒廃に危機感を抱いた谷口さん自身がモデルの「良太くん」が祖父と一緒に世界中の土地を巡って植樹を進めていく物語だ。絵本のために仕上げた12点の絵も今回の個展で展示している。「ポスターはその時だけだけど、絵本だと繰り返し読める。子どもたちにも気持ちが伝わるかなと思いました」

 画家として一本立ちすることが夢だが、大学を卒業後は中学校の美術科教員を目指す。中学を選んだのは生徒全員が美術を学ぶからという。

 「選択で美術科目を回避できる高校と違い、中学ではみんなが学ぶ。中には絵が苦手な子や嫌いという子もいると思う。そんな子どもたちに一生懸命教えて、みんなに絵が好きになってもらいたいと思っています」(杉山高志)

■たにぐち・りょうた

1998年生まれ。出雲市在住。島根大学教育学部美術教育専攻4年。近年は抽象画にも取り組み、卒論のテーマは「原初的な感覚に基づいた絵画の研究」。「抽象画という、これまで描いてきたものとは違う分野の絵画に取り組むことで絵の幅を広げたかった」と言う。

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