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しまねの人

記録更新へ 自分への挑戦

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◆パワーリフティングでアジア記録 川島 督司さん(44)◆

 バーベルを肩にかついで腰を沈めたり立ち上がったりするスクワット。ベンチに仰向けになって胸上のバーベルを上げ下げするベンチプレス。床に置いたバーベルを引き上げるデッドリフト。この3種目の重さを競うのがパワーリフティング競技だ。国際大会ともなると総重量は500キロを超す。見ている方も思わず力が入るダイナミックなスポーツだ。

 この競技で、40歳以上の選手による部門別のアジア記録を保持している。福祉施設の職員として働く傍ら、長年競技に打ち込んだ功績が認められ、今春、出雲市市民文化賞を受賞した。

 「競技を通じて、(勤務先の福祉施設に通う)障害のある人たちへの励ましになって、世の中に少しでも貢献できればうれしい」。市内の練習拠点で、ぜい肉のない精悍(せいかん)な顔をほころばせた。

 競技に興味を持ったのは出雲北陵高校時代。陸上部で三段跳びの選手だったが円盤投げにも挑戦してみた。ところが上半身の力が足りず、全く距離が出ない。「ちくしょうと思って筋トレに励みました。それからずっとトレーニングの世界にいますね」

 30歳になったころから周囲の勧めもあり、本格的にパワーリフティングを始め、練習熱心さと持ち前の負けん気の強さでめきめき記録が伸びた。2017年に愛媛県で開かれた国民体育大会の66キロ級で3位に入賞。18年7月には自身初の国際試合となる香港での大会「マスターズ1男子(40歳以上)66キロ級」で553キロをマークして優勝。得意のデッドリフトとトータル(総重量)の2部門でアジア記録をつくった。

 さらに、快進撃は続く。

 同年12月にはモンゴルで開かれた国際大会の同じカテゴリーで優勝。この時のデッドリフトは253・5キロをマークし、自身が持つアジア記録を更新した。

 モンゴルでの勝利は特別なものだった。17年12月に妹の幸子さんが病気で亡くなった。一周忌を前にどうしても勝ちたかった。実は最初のスクワットで試技を2回失敗、いきなり追い込まれた。

 「妹の顔が浮かびました。ここで敗退できないととたんにモチベーションが上がった。次のベンチとデッドリフトで記録を伸ばせたのは、天国の妹が力をくれたからだと思っています」と静かに振り返る。

 競技の魅力を、「日々の精進が数字でわかる点」と話す。「自分の限界を知りたい」と公言し、今も週に4日はジムに通う。記録を伸ばすために新しいフォームを模索するなど研究心も旺盛だ。

 「当面の目標はアジア記録の更新。新しい自分をつくるためにチャレンジしたい」と目を輝かせた。(杉山高志)

■かわしま・とくじ 

1975年生まれ。「IZUMO自立支援センター」所属。県パワーリフティング協会理事。障害者スポーツ指導員の資格も持つ。妻のめぐみさんと2人暮らし。減量を伴う大会前には芋類中心の献立をめぐみさんが作る。「妻にはいつも気を使ってもらっている。感謝です」。166センチ。

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