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07月22日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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凸凹の輝く教育

マッチングサービス「Branch」

写真:谷朋優さん(左)と梅内祐太さん。パソコン内部のシステムを学んでおり、この日は実際にプログラミング言語を打ち込んでいた=都内 拡大谷朋優さん(左)と梅内祐太さん。パソコン内部のシステムを学んでおり、この日は実際にプログラミング言語を打ち込んでいた=都内

 ◆子どもの「好き」一緒に育む

 「ここにコマンドを入れてみて」「こう?」

 日曜の昼下がり。小学4年の谷朋優(ともひろ)さん(10)の、とっておきの時間がやってきた。都内の自宅で「先生」の梅内祐太さん(24)から、プログラミングを教えてもらう1時間だ。

 梅内さんは、発達障害のある子どもと学生や社会人をマッチングさせるサービス「Branch(ブランチ)」を通じて紹介された。専門分野を持つ「メンター」が子どもたちの自宅などを訪れ、興味や関心がある分野の力を伸ばす仕組みだ。運営する「WOODY」(渋谷区)代表の中里祐次さん(36)が、発達障害のある自分の息子が、趣味のレゴブロックに詳しい学生と楽しそうに話す様子を見て思いついた。

 「子どもが『好き』と思うことで社会とつながり、それを伸ばすことで自信を育みたい」と中里さんは話す。現在、人脈や募集を通じて集まったメンターは40人ほど。建築士や作曲家、医師などと職種は幅広い。

 梅内さんは大学院で人工知能の研究をし、現在は大手通信会社で働く。機械の仕組みやプログラミングに興味がある朋優さんにぴったりの相手だ。梅内さんは「自分が子どもの頃は興味も定まっていなかったし、情報もなかった。将来、彼が自身の能力を生かすことができるようサポートしていきたい」と話す。

 3歳の時に自閉症スペクトラム障害と診断を受けた朋優さんは自分の興味にとことん突き進んでいく性格で、集中すると手が止まらない。特に、機械が動く仕組みを知るのが大好き。自身のノートパソコンを持ってからはシステムの仕組みを覚えることに熱中し、今はプログラミングが一番の関心事だ。

 小学校は、学校側と話し合った上で週2回、特別支援学級に通っている。母親のとも子さん(48)は「自分と異なる環境を彼が知り、周りの皆さんにも彼のような存在を知ってほしい。その上で、『今が楽しい』という時間を大切にしたい」と見守る。

 「さようなら!」。プログラムが終わり、朋優さんは梅内さんを玄関まで見送った。大きく手を振りながら、この日いちばんの笑顔を見せた。

 (横川結香)

 

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