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凸凹の輝く教育

葛飾・住吉小の「目の教室」

写真:葛飾区立住吉小学校の「目の教室」で佐島順子教諭から指導を受けながら、漢字を勉強する小松虎汰朗(こたろう)さん=葛飾区高砂 拡大葛飾区立住吉小学校の「目の教室」で佐島順子教諭から指導を受けながら、漢字を勉強する小松虎汰朗(こたろう)さん=葛飾区高砂

 ◆「見え方」を知るお手伝い

 iPadの画面いっぱいに映し出された「徳」の文字を、人さし指で丁寧になぞっていく。トメやハネにも注意し、書き順も正しく。最後の画をなぞり終えると、大きな赤いマルが現れた。

 葛飾区立住吉小学校の弱視学級「目の教室」で、小学5年の小松虎汰朗(こたろう)さん(11)は学習アプリを使って漢字を習っていた。目の教室は、疾患や障害によって見えにくさがある区内の小学生を対象に通級指導をしており、虎汰朗さんは別の小学校から週に1回通う。授業は担当教師と一対一で、児童それぞれの特性や勉強の進み具合を考慮して決める。

 弱視学級ではこの数年、補助教材としてタブレット端末が導入されており、住吉小も4年前からiPadを使っている。修学旅行のしおりをPDF化して画面で見たり、運動会で踊るダンスの振り付けを撮影し、一緒に復習したり。担当の佐島順子教諭(54)は「児童に合った教材を自分で作ることができるのがいちばんの利点」と話す。

 目標は、自分の見えづらさを知ったうえで、うまく付き合う方法を考えること。虎汰朗さんも近ごろ、コツをつかみつつある。

 幼い頃から眼科に通い、メガネは欠かせない。視力が低いことは分かっていたが、「他の人と見え方がどう違うのがわからなかった」という。視界はぼんやりしたままで、誰かに相談することもなかった。

 昨夏、担任のすすめで葛飾区にある盲学校と住吉小などが合同で開く相談会に参加し、視神経に障害があることがわかった。ものの形を捉えることが苦手だと知り、他人にもそのことを伝えられるようになった。

 この夏休みは「できる」ことが増えた。学校の臨海学校に参加し、海を泳いだ。暗くて底が見えない海は入るのも怖かったが、事前に学校の担任や佐島教諭と打ち合わせをし、度付きのゴーグルをかけて泳ぐことに。3日間の日程を楽しむことができた。

 佐島教諭は「支援で大切なのは、担任の先生と保護者、そして本人をつなぐこと。子どもたちが自立できるよう、お手伝いするのが学級の役目だと思っています」と話す。

 (横川結香)

 

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