メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

08月25日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

変わる進学

中学受験、1月はや本格化

写真:早稲田大学で行われた西大和学園中の東京入試には、塾の先生たちが激励にかけつけた=1月6日、新宿区戸塚町、平岡妙子撮影 拡大早稲田大学で行われた西大和学園中の東京入試には、塾の先生たちが激励にかけつけた=1月6日、新宿区戸塚町、平岡妙子撮影

 今年の中学受験シーズンが幕を開けた。都内の中学は2月1日から始まるが、埼玉県や千葉県の入試は1月から本格的にスタートし、東京からも多くの受験生が集まっている。首都圏にとどまらず、関西の中学を含めた「高みをめざした挑戦」も広がりつつある。

(平岡妙子、宮坂麻子)

 ■「本命と出題似る」関西進学校

 お正月気分も続く1月6日の早朝から、早稲田大学(新宿区)のキャンパスに緊張した面持ちで入っていく子どもたちがいた。奈良県の進学校、西大和学園中学(奈良県河合町)の東京入試を受験する小6生たちだ。東京入試のこの4年間の志願者数は200人〜280人で、合格者も毎年100人を超える。

 2月1日から東京の中学入試が本格化するため、都内が本命の首都圏の受験生にとって1月入試は貴重だ。「早い時期に実施されて点数も開示されるので、力試しになってありがたい。合格して、本人が行きたいと言えば、進学するかもしれない」と、子どもを送り出した横浜市の母親(40)は話す。同校の広報担当は「毎年、何人かは進学してきます。関東の高いレベルの生徒が少しでも入ってくれれば」と期待する。

 塾関係者によると、同中は奈良の本校で行う入試は灘中(神戸市)や東大寺学園中(奈良市)などと問題が似ているが、東京入試は開成中(荒川区)を意識しているとされる。千葉県流山市の母親(45)は「第1志望校と出題傾向が似ているので、慣れるために受けに来ました」と話した。

 ■1都3県で志願増か

 埼玉県や千葉県の私立中入試は1月10日から本格スタートし、県外からも多くの受験生が集まっている。都内からの受験生も多い、栄東中学(さいたま市)の10日の入試では、東大クラスを含めた定員約140人に対し、6174人が志願した。近年の人気で難度が高まったこともあり、今年は志願者がやや減った。

 ただ、栄光ゼミナールによれば、開智中(さいたま市)、淑徳与野中(同)などの志願者が増えており、埼玉県全体の志願者は確実に多くなっているという。1月10日(午前・午後)の志願者は昨年は約1万5400人だったが、今年は16日集計時点ですでに1万6400人と増加。11日の志願者も、昨年の約5100人から今年は5700人まで増えているという。

 「10年ほど前までは、埼玉県内の私立受験者の半数程度が都内に進学していたが、今は4分の1近くに減った。埼玉の私立中学に進学する傾向が広がる一方、都内からの『腕試し受験』も増えている」と山中亨・栄光ゼミナール教務企画課長(55)は分析する。

 千葉も今年は東邦大付属東邦(習志野市)、昭和学院秀英(千葉市)など志願者増の中学が多いという。山中さんは「1月入試の全体の志願者数がまちがいなく増えている。今年は、おそらく1都3県すべてで私立の志願者が増えるのではないか」とみている。

 ■灘中志願者、3割が関東

 首都圏から、関西トップの進学校として知られる灘中を目指す受験生も増えている。

 定員180人に対し、08年度は関東地方からの志願者が73人、合格者は27人だったが、18年度には志願者203人、合格者74人と、どちらも3倍近くまで増えた。同校によれば、今月19日、20日に実施される今年の中学入試でも、総志願者731人のうち約3割が関東地方の生徒だ。

 首都圏のサピックスも、13年度から受験生を引率して神戸に前日入りする「灘ツアー」を始めた。早稲田アカデミーも、数十人を連れていく。サピックス教育事業本部の広野雅明本部長(51)は「関西の中学、特に灘中は算数に未知な問題が出るので、挑戦してモチベーションを上げようという子もいる」と話す。

 合格した後、関西に引っ越して進学する生徒もいるが、同校によると年間2〜5人ほどという。大森秀治教頭(65)は中学受験で塾同士が対抗していることが志願者数の増加につながっていると分析し、「入学金などを納めていただけることはありがたい。ただ受験する以上、本気で挑んで欲しい」と話す。

 ■(POINT!)保護者の意識、強く反映

 1月入試について、進学塾サピックスの広野雅明教育事業本部長に聞いた。

     ◇

 以前から「都内の入試本番より前に、どこかは受験して慣れておこう」という話はしていました。ただ最近は、栄東、浦和明の星、渋谷教育学園幕張、市川、東邦大付属東邦など埼玉、千葉の私立中のレベルが上がっている。関西も含め、いい学校なら遠くまで通わせてもいいという保護者も少なくない。

 一方で、今年は栄東や渋谷幕張などの難関校に次ぐ中学で受験生が増えており、「安全な道を」という昨今の保護者の意識が強く出ているようにみえる。今年の小6は高校でも新しい学習指導要領で学び、再び入試改革が行われる2024年度に大学受験をする。中学受験者は、首都圏全体でみても増えるだろう。

 (宮坂麻子)

 

PR情報

ここから広告です

PR注目情報

東京総局からのお知らせ

東京総局では、都内の最新のニュース、企画、特集などをお届けしています。
身の回りで起きたちょっといい話をメールで「東京取材班」あてにお寄せください。メールはこちらから

朝日新聞 東京総局 公式ツイッター

注目コンテンツ

  • 写真

    【&w】カカドゥの不思議な野鳥たち

    ノーザンテリトリー〈PR〉

  • 写真

    【&TRAVEL】遊び心満載の豪華客船

    船上でサーフィン?〈PR〉

  • 写真

    【&M】廃虚の朽ち果てていく美しさ

    「変わる廃墟展 2019」

  • 写真

    【&w】劇場鑑賞券を3組6名様に

    「&w」読者プレゼント

  • 写真

    好書好日旅するように異国料理を作る

    宮崎あおいさん初の料理本

  • 写真

    WEBRONZAカーシェア急拡大

    今日の編集長おすすめ記事

  • 写真

    アエラスタイルマガジンこれぞ手軽な手土産の大本命

    手土産に縁起のよい「虎家喜」

  • 写真

    T JAPAN未来を変えるコスメ 第2回

    全米で話題の「CBDオイル」

  • 写真

    GLOBE+注目は年齢差だけではない

    マクロン大統領夫人の実像

  • 写真

    sippo絶滅の危機に瀕するトラ

    生態は猫とほぼ同じ

  • 働き方・就活

  • 転職情報 朝日求人ウェブ