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凸凹の輝く教育

ツール(2)教科書音声教材

写真:教科書を開き、「BEAM」から流れてくる音声も聞きながら、自宅で国語の勉強をする女の子=東京都小金井市 拡大教科書を開き、「BEAM」から流れてくる音声も聞きながら、自宅で国語の勉強をする女の子=東京都小金井市

 ◆文字情報 苦手な子を手助け

 「かげおくりのよくできそうな空だなあ」

 小3の国語の教科書に載っている「ちいちゃんのかげおくり」を、コンピューターの音声教材「BEAM(ビーム)」が読み上げる。NPOの「EDGE(エッジ)」が文部科学省から委託されて開発したツールだ。小中学校の国語や社会の教科書に書いてある内容を音声化しており、ダウンロードすれば、パソコンやタブレット、スマホなど様々な機器で聞くことができる。利用は無償だ。

 東京都小金井市の小3の女の子(8)は自宅で教科書を見ながら、パソコンで音声を聞く。「耳で聞いた方がわかりやすい」と話し、教科書のページを次々とめくった。

 目で読んだ文字の情報を、声に出すときに難しさを感じる。黒板の字を書き写すことも苦手だ。病院では「音と文字の情報を一致させることに時間がかかる」と診断された。

 そこでBEAMを使って学習するようになった。母親(40)は「前までは、私が読み上げた内容をまねして覚えていたので、とても助かる。音声で聞くとわかりやすく、どんどんやる気が出てくる」と語る。

 小金井市教育委員会は今年度から、市内のすべての学校でBEAMを使えるようにした。これまでは子どもの障害の状況を伝えて個別に申請する必要があったが、市教委として申請することで、手続きが必要なくなった。

 同市では「ロボホン」という、ロボットが教科書を読み上げる学校もある。障害がある子だけが使うのではなく、全員が利用することで、「文字を読み取りにくい」「理解しにくい」ことを隠す子や、自分に障害があると気づいていない子にも役立つ。市教委の平田勇治統括指導主事は「機器が読み上げている間、教師は子どもたちの様子を見て回れる。どこがわかっていないのかに気がつきやすくなり、学習支援や指導に力を入れられる」と話し、音声教材の導入が進めば、教師の役割が変わってくるとみる。

 EDGEの藤堂栄子会長(65)は「耳で聞いたら、理解できるという子はいっぱいいる。もっと伸びる子はたくさんいるので、様々な形の勉強方法があって良いと思う」と期待をする。

 (平岡妙子)

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