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09月18日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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凸凹の輝く教育

ツール(11)こえのものさし

写真:こえのものさし。声の大きさに比例してグラフも大きく表している 拡大こえのものさし。声の大きさに比例してグラフも大きく表している

 ◆場に応じた接し方で自信

 隣にいる友だちに話しかけたり、大勢の人の前で発表したり。それぞれの場に適した声の大きさで話すことは、ソーシャルスキルの一つに挙げられる。

 発達障害など凸凹のある子の学習を支援する教室「LITALICOジュニア」に通う横浜市の男子児童(10)は、半年前からこのトレーニングに取り組んでいる。

 使う教材は「こえのものさし」だ。声の大きさを0〜5までの6段階のグラフで表したカードで、1は「ひそひそ話す」、5は「大声をだす」など、例がイラスト付きで記されている。

 男子児童は幼いころから静かに座っていたり、落ち着いて話したりすることが苦手だ。特に慣れない環境に置かれると緊張し、ついはしゃぎがちになることも。逆に、人前で発言したり、知らない人に話しかけたりできなかった。友だちと話すのは好きだが、接し方が分からない時期もあり、あいさつがぎこちなくなってしまう場合もあった。

 そこで、授業では指導員とカードを指でさしながら「今はどれくらいの声の大きさかな?」「グループで話す時はどれ?」という風に確認。状況に合った声の大きさを視覚的に把握し、その通りに出すよう意識するようにした。近ごろは、自分で調節が出来るようになり、カードを使う回数も減ってきた。

 ファストフード店で自分から店員に話しかけ、学校の委員会活動にも積極的に参加するなど、自分に自信が持てるようにもなってきた。「前よりちょっとうまく話せるようになったかも。うれしい」。聞き取りやすい声の大きさでそう話した。

 「家でも自分の意見を言ってくれるようになった」と、母親(49)も成長を感じている。「話し言葉の大きさは人との距離感の取り方にもつながる。これから中学、高校と進んで人間関係もより広くなる。ステップを踏んで学んでいってほしい」と願う。

 「こえのものさし」は、LITALICO(本社・目黒区)が運営する発達障害ポータルサイト「LITALICO発達ナビ」が研修教材サービスとして、全国の提携事業所に提供している。

 (横川結香)

 

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