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凸凹の輝く教育

ツール(13) よめるんです

写真:「よめるんです」と一緒に文章を読み上げる浜田琉唯さん=大阪府和泉市の市立国府小学校 拡大「よめるんです」と一緒に文章を読み上げる浜田琉唯さん=大阪府和泉市の市立国府小学校

 ◆助詞 正しく使えるように

 大阪府和泉市立国府小学校に通う浜田琉唯(るい)さん(7)は、通級指導教室で取り組んでいることがある。「てにをは」といった助詞を正しく使うトレーニングだ。

 「こうえん で すべりだい や ジャングルジム を した。きゅうしょく の カレーライス が すきだ。……」

 机に置いたiPadの画面に映し出された文章を、流れる音声に合わせて復唱する。使うアプリは、大阪教育大学の仲矢史雄教授(49)が開発を取りまとめた「よめるんです」。読むことに困難がある子どもと教員を支援するツールだ。

 浜田さんは国語が苦手で、教科書の音読はひと苦労。得意な算数も文章題になるとつらくなってしまう。中でも助詞の使い方がわからなくて、「話し言葉もぎこちない時があった」と井阪幸恵・指導教諭(57)は話す。

 そこで「よめるんです」を取り入れた。音声は文節ごとに読み上げられ、読み上げ部分はハイライトで明るく表示される。このため、どの箇所を読んでいるか視覚的につかむことができる。また、音声も喜怒哀楽のトーンから選べ、物語の内容に合わせて勉強ができる。

 自ら文章を打ち込み、教材を作れるのも利点だ。井阪指導教諭が作った教材に取り組んで1カ月ほどがたつ。「これはわからん」とつまずきながら繰り返すうち、最近はすらすらと読めるように。助詞を埋める問題も解けるようになった。「読むのが楽しくなってきた」と浜田さん。井阪指導教諭も「みるみる良くなった。通級で楽しく学ぶ経験を積んで、通常学級で過ごす時間を増やせるようにしたい」と話す。

 仲矢教授は「先生が子どもそれぞれの苦手なところに合わせて作る教材は、子どもたちにとってもやりがいが違ってくる。また紙やペンも大事だが、よりハイテクな道具を『使いこなせる』と、自己有用感を養うことにもつながる」と話す。

 「よめるんです」は仲矢教授が手がける教材作成シリーズ「OMELET(オムレット)」の一つで、他に教材が作成できる「つくるんです」など三つのアプリがある。いずれもAppStoreからダウンロードできる。

 (横川結香)

 

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