【下山祐治】富山市中心部を一夜で焼け野原にした富山大空襲から、2日で68年になる。同市大手町の富山国際会議場では前日の1日、体験を風化させまいと、語り継ぐ集いが同市などにより開かれた。数百人の参加者たちは戦争の悲惨さに触れ、平和の尊さを改めて確認した。
1945年8月2日未明、米軍のB29が富山市上空に約170機襲来し、焼夷(しょうい)弾を投下。市街地のほとんどが焼かれ、2700人超が亡くなったとされる。
1日の集いでは、当時、国民学校6年生で空襲に遭った平井静子さん(79)=同市小杉=が記した「空襲体験記」が朗読された。
「B29のドロンドロンという不気味な音とともに焼夷弾が落とされ、パァーと明るくなったと同時にドーン、シャァー、パァとすごい音。焼夷弾が限りなく落とされる」「あっという間に四方八方真っ赤に燃え、まるで火の中に生きているような気がした」――。参加者たちはこうした朗読に聴き入り、先人たちをしのんで献花した。
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