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ときめく★楽音生活【ときめく★楽音生活】

伝承の歌 訪ねて採譜

写真:2011年12月4日録音 WMR−342 定価2000円(税込み) 紀州路民謡全国大会実行委員会 拡大2011年12月4日録音 WMR−342 定価2000円(税込み) 紀州路民謡全国大会実行委員会

●紀州民謡 Vol.2/和歌山県民謡連合会

 春場所が盛り上がり、春の甲子園がはじまります。郷土力士や郷土チームの活躍に心躍らせ、四季の折々とともに記憶に重ねていきます。こうして、風土にあった伝統が育まれていくのだと感じます。恵まれた郷土に、改めて感謝する時でもあります。

 そういう和歌山に、民謡が800曲以上も残っていると初めて聞いた時は大変驚きました。県民謡連合会のみなさんが、県下に伝承される歌を訪ねて採譜し、カセットや譜面に残された歌を復元して、長年演奏会を重ねています。和歌山の民謡を歌う全国コンクールを開催し、紀州民謡の良さを日本中に伝えています。

 その一環として、2012年には、和歌山放送スタジオで新録音された20曲をまとめて、CDとして発表しています。生活から生まれた仕事唄、エナジーを解放させる祭唄、宴席や余興のお座敷唄など、実に洋々な紀州民謡が歌い継がれて、収録されているのです。「有田みかん摘み唄」「紀州梅音頭」「湯浅醤油(しょうゆ)造り唄」など、ご当地の名所や名産の歌がつづられて、思わず景色が浮かびあがり、知らずに一緒に口ずさんで楽しんでしまいます。

 県民謡連合会のみなさんは春らんまんの来月4日の午後、和歌浦の玉津島神社で催される「和歌の浦桜まつり」の演奏会「聴こう、歌おう、『和歌の浦の音』」に出演し、「新和歌の浦小唄」「和歌の海苔(のり)採り唄」などを披露されます。なかでも明治の文学者・坪内逍遥が、目の前のあしべ屋妹背別荘に遊んだ折に作詞されたという「あしべ節」が聞けるのはうれしいことです。

 和歌の浦には 名所がござる ござれ葦辺(あしべ)に 田鶴も出ず〜。

 この歌は、今こそ国立国会図書館に歴史的音源としてアーカイブされていますが、久しく途絶えていた時期に古老より聞き取り、歌い継がれることができたのです。

 4日の演奏会ではほかに、ソプラノの矢倉愛さんや和歌山雅楽会のみなさんが出演され、演奏とともに和歌の浦の桜をめでます。観覧は無料です。

(ミュージックマート・イワキ狐島店 店主 岩橋和廣)

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