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ときめく★楽音生活【ときめく★楽音生活】

和服のジャズシンガー

写真:2015年4月2日発売 ML−1074 定価3240円(税込み)PLATONIC RECORD 拡大2015年4月2日発売 ML−1074 定価3240円(税込み)PLATONIC RECORD

●伊良波範子「SERENITY」

 和歌山のジャズやクラシックのコンサート会場で、最前列などで熱心に演奏に聴きいる、凜(りん)とした和服姿の女性を目にされたことがあるでしょうか? もしそうなら、その人は伊良波範子(いらなみのりこ)さんに違いありません。熊野古道もニューヨークも、また学会も着物で行くという精神科の医師。熱心な音楽ファンとばかり思っていましたが、自らのジャズボーカルのアルバムを出すと聞いて驚きました。

 数年前、和歌山市のぶらくり丁のジャズフェスティバルのステージに、飛び入りのように伊良波さんが歌うのに出くわしました。出口誠さんのピアノに、岸ミツアキさんも鍵盤ハーモニカで加わり、スタンダードを歌ったのです。県出身で東京で活躍するジャズピアニスト2人と幸運にも共演できた強運な女性……。これが伊良波さんへの第一印象でした。実は、これが彼女の初めてのジャズオンステージだったそうです。

 伊良波さんは和歌山市生まれ。神戸女学院大学英文学科卒業後、家庭に入りながら英語通訳案内業の免許を取得。その後、県立医科大学に入学して精神科の専門医となりました。学生時代はロックバンドのボーカルとして活躍。また長唄、三味線、箏(こと)などの邦楽を学び、現在は現役医師のジャズボーカリストとして関西で活動しています。

 「SERENITY」(セレニティー)は、まさに伊良波さんにぴったりなタイトルです。のどけさ、平静、落ち着きなどと訳されます。日米で活動するジャズギタリスト・吉田次郎さんのプロデュースで、「スマイル」などジャズスタンダードに、スティングの「Shape of My Heart」などポップスの名曲が収録されています。

 ドラムレストリオで歌う「My Favorite Things」は妖精のようにキュートなボーカルが心に残り、続く「明日に架ける橋」での抑揚をおさえた歌唱はトラブルに立ち向かう意思さえ感じさせます。ビートルズ「ペニー・レイン」は、一転ラテンのリズムで、A・ジルベルトを思い起こします。

 ニューヨーク8番街の地下鉄駅で撮影され、日本語をあえて排したジャケット。そこに包み込まれた和のジャジーサウンドは、伊良波さんらしくとても面白く楽しめます。

 発売記念ライブは、レコーディングメンバーも参加して、5月6日午後7時から、県立医大近く紀三井寺のレストランカフェ・デサフィナードで催されます。問い合わせは同店(073・441・6166)へ。

(ミュージックマート・イワキ狐島店 店主 岩橋和廣)

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