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ときめく★楽音生活【ときめく★楽音生活】

めくるめくウィーンの世界

写真: 拡大

●宮下直子のシューベルト 

 師走の声を聞く季節となりました。今年の12月は寄付月間キャンペーン、Giving Decemberが行われます。これからの日本の豊かさに必要な、寄付文化を根付かせようという初めての試みです。和歌山市では、本町2丁目のフォルテワジマ4階のピアノ広場で、「宮下直子のシューベルト」が開かれます。観覧無料の演奏会ですが、終演後、投げ銭としてお気持ちを集めさせていただき、宮下さんの意思にそって、地域と音楽文化に役立つ寄付をしようというものです。

 宮下さんは、東京芸術大学在学中に、優秀な学生に贈られる安宅賞を受賞。卒業後、ロンドンに留学し、帰国後は和歌山市に住み、各地で演奏会を重ねています。この5月には、同じ会場でバッハの「ゴールドベルク変奏曲」を全曲演奏しました。満員の聴衆の大喝采で、多くの再演希望が寄せられました。宮下さんにお願いすると、「今度はシューベルティアーデのような雰囲気で弾いてみたいわ」と快諾を頂きました。

 というのも、この会場のピアノは、オーストリア・ウィーンが発祥のベーゼンドルファー。ウィーン生まれのウィーン育ちであるシューベルトのプログラムを、シューベルトが知人邸でたびたび開催していた夜会・シューベルティアーデのように行いたいというのです。とてもうれしい宮下さんの企画から選曲が進み、今回の演奏会となったのです。

 プログラムは、まず、「感傷的なワルツ作品50」の八つの作品から始まります。文字どおりのウィーンらしい小品群で、往時の夜会で弾かれた古いフォルテピアノの響きがよみがえりそうです。続いて「即興曲集作品142」は、シューベルト最晩年の作品。ピアノソナタと言ってもいい4曲構成の曲で、第3曲の「ロザムンデ」のテーマによる変奏曲は、だれにも親しみのある旋律が、軽やかに変身していくのを楽しめるでしょう。

 そして、リストが編曲した「ウィーンの夜会」(シューベルトによるワルツカプリース)です。超絶技巧のピアニストであったリストは、そのエネルギッシュな演奏から弾き終えると、大抵のピアノは使用できなくなったそうです。そんな激しい演奏に耐え、名器と称され、世界に広まったのがベーゼンドルファーなのです。

 無償の寄付演奏に、真摯(しんし)に取り組んでいただいている宮下さん。演奏会は19日午後3時開演です。問い合わせはフォルテワジマ(073・488・1900)へ。

 (LURU MUSIC 狐島 代表・岩橋和廣)

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