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ときめく★楽音生活【ときめく★楽音生活】

ぜんまい仕掛け 心に響く昔の音

写真:和歌山市立博物館が所蔵する蓄音機=同館提供 拡大和歌山市立博物館が所蔵する蓄音機=同館提供

● 蓄音機で音楽を聴こう 

 先週、雪残る金沢に、「金沢蓄音器館」を訪ねました。2001年に開館し、蓄音機600台、SPレコード2万枚ものコレクションが保存され、常時試聴できるコーナーがあるのです。音楽業界で旧知の館長が温かく迎えてくれました。

 エジソンの蝋管(ろうかん)用蓄音機を生で聞くのは初めてでしたが、生々しい音に驚かされました。大正や昭和の初期につくられた、英米の大型蓄音機から流れるSPレコードの音は、懐かしいというよりも音楽そのものだけが聞こえてくるようで、とても斬新でした。クラシックもジャズも心に響いてくるのです。デジタル時代のサウンドでは、なぜか得られないものが届くのです。

 そんな折、20日午後1時半〜午後4時、和歌山市立博物館(073・423・0003)で開催中の冬季特別陳列「歴史を語る道具たち」で、「蓄音機で音楽を聴こう」というイベントが開催されることを知りました。和歌山で使われていた蓄音機の仕組みを学び、実際に触れ、音楽をかけてみるというのです。

 博物館の学芸員によると、この体験学習は4回目の開催で、電気を使わないぜんまい仕掛けの蓄音機を通じて、昔の物の大切さを子供たちに学んでもらおうというのです。ぜんまいを手で巻き、SPレコードに針を落とし、「月の沙漠(さばく)」などの童謡を聞くことができるそうです。どなたでも参加できます(高校生以下は入館無料)。

 市立博物館では1991年、「私のたから物展―蓄音器・ラヂオ・活動写真」を催した際、コレクターの方から蓄音機とSPレコードの貸し出しを受け、歌謡曲などのレコードコンサートを開いたことがあるそうです。しかし、現在、同博物館が所蔵するのは蝋管用蓄音機1台、ぜんまい式蓄音機7台、電蓄4台、SPレコード約500枚のコレクションにとどまり、クラシックやジャズなどのレコードコンサートまで催すには十分でなく、新たな機材やSPレコードの寄贈があればと呼びかけています。

 県立図書館では、寄贈されたLPレコードによるレコードコンサートが定期的に行われ好評に回数を重ねています。和歌山市立博物館で、一世代前の、レコードの原点ともいえるSPレコードのコンサートを開くことができればこんなうれしいことはありません。

 (LURU MUSIC 狐島 代表・岩橋和廣)

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