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連載: ときめく★楽音生活【ときめく★楽音生活】

内なる宇宙 旅するよう

写真: 拡大

● ピアノ・ソロ・コンサート/ 松尾泰伸 さん

 フィギュアスケートの五輪金メダリスト・羽生結弦選手のエキシビションプログラム曲「天と地のレクイエム」の作曲者・演奏者として話題になったヒーリング・ピアニストの松尾泰伸さん。日本各地で人気を集める彼のピアノ・ソロ・コンサートが和歌山市で開かれます。

 松尾さんは、海南市生まれ。1982年に大阪芸術大学音楽学科作曲専攻を卒業、舞踏グループ「白虎社」の音楽担当としてインドネシアへ。その後国内外で演奏活動を続け、多くの支持を得ます。

 88年には、自らのグループ「mar−pa」を立ち上げ2枚のアルバムを発表。2002年には、自身のレーベルを立ち上げて表現の場を拡大、ジャンルにとらわれないアーティストとして活動を展開していきます。

 日本各地の桜の名所での演奏や、熊野、高野などの社寺での奉納演奏などを数多く重ねています。心地良いだけでなく、何かのエネルギーを感じさせる演奏は、自然治癒力を呼び覚ますと注目を集めています。

 12年、そうした活動から創りだされた3枚目のヒーリング・ソロ・ピアノ・アルバムが「紫のルン」。その中に収録されていた「3・11」(原題)が、動画投稿サイト「ユーチューブ」を通じて、羽生選手の目にとまり、プログラム曲に選ばれたのです。

 松尾さんは、東日本大震災の被害をメディアを通じて感じたままに、震災鎮魂歌として曲にまとめあげていたようです。同じ思いをもつ羽生選手が、何かを感じとり、「天と地のレクイエム」として銀盤の上で舞い、世界各地から数多くの称賛を得るようになったのです。

 地元ながら、松尾さんのホールでのピアノコンサートの機会は多くありません。野外や大自然の中で聞くのも素晴らしいのですが、屋内でピアノの響きの中にしっかりと浸って聞くと、まるで「内なる宇宙」を旅しているような感覚になってしまいます。数年前の演奏会では、会場の多くの方が、半ば眠るような気配で鑑賞していたのが印象的でした。

 コンサートは6月5日午後2時開演。33席限定で入場料は6千円(フリーソフトドリンク付き)。問い合わせはLURUHALL(073・457・1022)へ。

 (LURU MUSIC 狐島 代表 岩橋和廣)

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