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連載: ときめく★楽音生活【ときめく★楽音生活】

殿様気分でクラシック

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●五十五万石コンサート

 徳川吉宗公の将軍就任300年を記念して、和歌山市西浜の紀州藩別邸・養翠(ようすい)園内に移築された市指定文化財・湊御殿で、18日午後1時から「五十五万石コンサート 紀州徳川歌縁」が行われます。

 このコンサートは、紀州徳川家ゆかりの楽曲を、ピアノ、ソプラノ、演歌、民謡で歌い奏でる演奏会です。和歌山城をイメージした木谷悦也さんの華麗なピアノソロのオープニングで始まります。

 続く矢倉愛さんは「和歌浦」「和歌山城」(作詞・梅田恵以子、作曲・森川隆之)の合唱曲をソプラノで歌い上げます。そしてプッチーニのオペラ「蝶々夫人」のアリアやカンツォーネなどで盛り上げます。

 演歌歌手の宮本静さんは、彼女のオリジナル“ふるさと癒やし歌”シリーズから、スケール感あふれる人生賛歌「虎伏城のはやぶさ」、紀州徳川家からも高く評価された華岡青洲の生涯を歌った「我が名は青洲」などを歌い上げます。

 和歌山県民謡連合会有志のみなさんは、三味線や太鼓に合わせて、紀州民謡の数々…。この10月に発売される紀州民謡のCDアルバムから「吉宗おどり」など、にぎやかに楽しく歌い踊ってくれます。

 紀州徳川歌縁に、クラシックがあり、不思議に思われたかもしれません。紀州徳川家16代頼貞(1892〜1954)は、英国留学しケンブリッジ大学で音楽理論を学んだ音楽学者でした。そして帰国後、東京の自宅敷地に、日本で初めての音楽ホール・南葵(なんき)楽堂と音楽図書館・南葵音楽文庫を建設したのです。南葵楽堂では、ベートーベンのピアノ協奏曲「皇帝」全曲の日本初演が行われたそうです。このように、吉宗公に連なる音楽的DNAには感心するしかありません。

 会場前の芝生スペースでは、プチ吉宗市場(午前11時〜午後4時)が開かれ、「吉宗ポテト」や銘菓「五十五万石」などのスイーツ、清酒「紀州五十五万石」、吉宗将軍就任300年記念グッズなどのブースがならびます。

 また養翠園では、茶室・養翠亭外観の特別公開や園主さんとナビウォークも行われます。徳川ゆかりの名勝で、殿様気分で音楽を楽しまれてはどうでしょう! コンサートの観覧は無料ですが、養翠園の庭園を散策するには入園料(大人600円)が必要です。問い合わせは実行委員会(073・457・1011)。

(LURU MUSIC 狐島 代表 岩橋和廣)

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