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連載: ときめく★楽音生活【ときめく★楽音生活】

深い思い シンプルに

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●ニューヨーク! オータム・ジャズ

 昨年、月間ジャズ情報誌「WAY OUT WEST」で、「日本の未来を担う、日本のジャズヴォーカリスト」として掲載された東(あずま)かおるさんがやってきます。6年ぶりの和歌山は、ドラムレスピアノトリオをサポートに、「枯葉(かれは)」や「この素晴らしき世界」など知られたスタンダード曲を中心に歌うジャズファンにはたまらないコンサートになりそうです。

 東さんは、1977年大阪生まれ。英語教師だった父の影響で幼少から英語に慣れ親しみます。そして、声楽のソプラノを学びながらも、ポップスも歌うという音楽好きでした。やがて、独特の声質とネイティブのような英語の発音を生かしジャズを歌うことに目覚めます。大阪や神戸のジャズクラブで歌って留学資金をため、2003年にニューヨーク市立大学シティーカレッジ校音楽学部ジャズ科に入学。ハーレムに住み、教会やジャズクラブでも歌うなど活動を重ねます。

 08年、同大学を卒業し、同時にプロ・ミュージック・アワードを受賞しました。活動拠点を日本に移し、現在は日本と米国でライブやアルバム(通算5枚)リリースを行うなど、国境を超えた活動を続けています。

 彼女の歌声は、実にナチュラルで、時にスモーキーに聞こえます。癒やし系と称されるそうですが、ジャズのインストゥルメンタルで知られる曲に、独自で歌詞(英語・日本語)を付けてアレンジするなど独創的な活動が持ち味です。歌に対する深い思いがシンプルに、そして日本人らしく細やかに表現されています。そんな彼女に、ドラムレスのピアノトリオはぴったりです。

 ドラムが入る前のオリジナル編成のトリオはギターがリズムを刻み、繊細なボーカルとは相性がいいのです。実力派のピアニスト浜村昌子さんは、歌詞を諳(そら)んじるほどスタンダードにも精通しています。ベースのジェレミー・ストラットンさんは10年ぶりにニューヨークから来日。ギターはユニットを組むジェシ・フォレストさんで、東さんも一緒に歌うのを楽しみにしているスペシャルなトリオです。また、ホールの響きの良さを生かし、生音指向のアンプラグドなライブにするそうです。

 ニューヨークで活動を重ねた4人の演奏会「ニューヨーク! オータム・ジャズ ボッサ〜スタンダード&ナウ」は、30日午後7時半から、和歌山市狐島のLURUHALLで。33席限定、入場料6千円(フリーソフトドリンク付き)。問い合わせは同ホール(073・457・1022)。

(LURU MUSIC 狐島 代表 岩橋和廣)

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