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連載: ときめく★楽音生活【ときめく★楽音生活】

レトロ建築 響くアリア

写真: 拡大

●ソプラノ矢倉さん凱旋コンサート

 岩出市に移築保存され、この春に復元整備された旧和歌山県議会議事堂(一乗閣)で、初めて音楽会が開催されます。ソプラノの矢倉愛さんのブルガリア国立劇場凱旋(がいせん)コンサート「ある晴れた日に」です。プッチーニの歌劇「蝶々夫人」のオーケストラ形式によるハイライト公演です。

 蝶々夫人を演じる矢倉さんは和歌山市在住、大阪音楽大学短期大学部音楽学科声楽専攻を卒業し、在学中より演奏活動を始めます。2008年にはプロジェクト「THE OPERA WAKAYAMA」を立ち上げ、オペラやクラシックをより身近に届ける活動を続け、「椿姫」「トスカ」などのタイトルロールも歌っています。

 今年5月、ネットの投稿動画がきっかけで、ブルガリア・スタラザゴラ国立歌劇場のオペラガラコンサートに出演します。その際の歌声を劇場最高責任者に高く評価され、6月に劇場で開催されたヴァルナ国際オペラアカデミーで「蝶々夫人」のタイトルロールに抜擢(ばってき)され、見事その期待に応えます。国際的なオペラデビューを果たしたのです。

 「蝶々夫人」は、長崎を舞台に、蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンとの恋愛の悲劇を描きます。民謡など日本の雰囲気を取り入れた色彩豊かな管弦楽と、美しい旋律の声楽部が調和する人気オペラです。中でも、世界中で一番愛されているアリアは、「ある晴れた日に」かもしれません。蝶々さんがアメリカから帰ってくるピンカートンを待ち続けて歌う、切なく、しかし辛抱強い信念を感じる力強いアリアです。この耳慣れた旋律も、オペラ全体の流れで聴くと、新たな感動を呼び起こしそうです。

 矢倉さんはじめ、スズキ役の堀内優子さん(メゾソプラノ)、ピンカートン役の竹内直紀さん(テノール)、シャープレス役の松澤政也さん(バリトン)、4人のソリストによる二重唱、三重唱なども聴きどころ。また、2幕の終わりでは、矢倉さんが指導する岩出市コーラスクラブが、夜を徹してピンカートンを待つ蝶々さんを切なく美しい歌声で包みます。100分にわたる演奏は、守山俊吾さん指揮、室内アンサンブルと加藤英雄さん(ピアノ)です。

 このオペラと同時代にできた建物で、歴史を感じながら楽しんでください。演奏会は、11月11日午後6時半より、岩出市根来の根来寺境内にある一乗閣で。

 チケットは、前売り3500円(当日4千円)。

 問い合わせは実行委員会(073・457・1011)。

 (LURU MUSIC 狐島 代表 岩橋和廣)

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