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高校野球【第99回 全国高校野球選手権 和歌山大会】

◆和歌山大会 第5日 (1)◆

写真:紀北工―桐蔭 五回表紀北工1死二、三塁、戸田の内野ゴロの間に三塁走者上平が本塁を狙うがタッチアウト。捕手坂上=いずれも紀三井寺 拡大紀北工―桐蔭 五回表紀北工1死二、三塁、戸田の内野ゴロの間に三塁走者上平が本塁を狙うがタッチアウト。捕手坂上=いずれも紀三井寺

写真: 拡大

 17、18日は2点差以内の接戦が6試合中5試合と続出した。終盤に近づくにつれ緊張感の増す紀三井寺で、皆が手に汗にぎった。突然の豪雨が襲っても熱戦は決して冷めることはなかった。

■紀北工 本塁は遠く

◇紀三井寺

▽2回戦

紀北工000 000 000l0

桐 蔭000 000 20×l2

◎…桐蔭が投手戦を制した。中盤まで紀北工の先発・楠を打ちあぐねたが、七回、先頭の稲谷が左越え安打で出塁。犠打などで2死満塁とし栖原の中前適時打で2点を先制した。投げては先発・稲谷の制球が良く、変化球を低めに集めて完封した。

 紀北工は五回、先頭の上平が中前安打で出て犠打などで三塁に進んだが、後続を断たれた。七回は山田、上平の連打などで好機をつくったが、併殺などで得点には結びつけられなかった。

■視線/つった足、覚悟の勝負 紀北工・2年生エース 楠君

 両チーム無得点で迎えた七回裏2死二塁、紀北工の楠航兵君(2年)はマウンドに来ようとする捕手の坂口雄飛君(3年)を手で制した。「大丈夫、いけます」

 五回が終わった時から違和感を感じていた右足がこの回からつりだした。吹き出る汗。2死を取って2番打者を迎えた時、顔をしかめながら何度もマウンドで右足を伸ばした。

 その2番打者の打球が楠君の左手首に当たり、強襲安打。2死一、三塁。再び顔がゆがむ。心配そうにマウンドに集まった先輩たちの前では気丈に振る舞ったが、内心は不安だった。ちらりとベンチを見つめたが、動きはない。

 谷本憲司監督(39)は苦しそうな表情の楠君を見て、交代も頭をよぎったが、好投を続けてきた主戦に託した。「この回を抑えられるのは楠しかいない」。このピンチさえ乗り切ってくれれば後続に任せられる。そう考えていた。

 楠君も「2年生でもらった背番号1。やりきろう」と覚悟を決めた。「4番と勝負する」。坂口君と決めた。3番を四球で歩かせて2死満塁。後ろを守る二塁手の戸田樹主将(3年)からは「気持ちでいけ」。

 しかし、初球のスライダーをはじき返され、打球は楠君の右横へ。グラブを出したとき、踏み込んだ左足がつった。そのままその場に崩れた。

 打球は中前に抜け、走者2人が生還。紀北工側スタンドから漏れるため息と桐蔭側から湧き上がる歓声。起き上がれずにいる楠君は、駆け寄った坂口君に「すいません」と短く謝った。

 試合終了は治療中のロッカールームで、聞こえてくるサイレンで知った。力投した2年生右腕。球場を出るその背中にあたたかい拍手が送られた。

(金子和史)

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