メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

10月19日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

写真:球場を出る南部龍神の選手たち。応援団から温かい拍手が送られた 拡大球場を出る南部龍神の選手たち。応援団から温かい拍手が送られた

■「我が子以上の存在」/ 南部龍神 旧村民と交流

 八回裏の南部龍神の攻撃。点差は8点。南部龍神スタンドからは、ひときわ大きな声援が送られた。

 「村の過疎を食い止めたい」。田辺市と合併した旧龍神村の村民らの協力のもと、2003年にできた硬式野球部。村外からも選手が集まり、この14年間、野球部と住民で交流を続けてきた。毎年11月の村の祭りには野球部の生徒がボランティアとして参加。村内で行われる練習試合の前日には、防災無線を通して試合の告知が行われるという。

 この日もバス2台で住民ら約100人が応援に駆けつけた。農家の小川ミエコさん(78)もその一人。畑仕事をしていると、声をかけてくれる選手もいるという。「(選手たちは)我が子以上の存在です」と応援にも熱が入る。

 「村の人の思いに応えたい」と臨んだ初戦だったが、二回表、守備の乱れなどで3点を失い、その後も点差が広がっていく。それでもスタンドからは「頑張れ」の声。先発した小川隼勢君(3年)は「自分の後ろに村の人たちがついてくれている感じがして心強かった」と振り返る。

 大阪府貝塚市出身の中堅手、小林耀大君(3年)も「『最後まで諦めんな』という声が聞こえて、力になった」。寮で生活し、村で住民に会えば必ずあいさつを交わしてきた。「大阪ではあまりない光景。温かい場所」という。

 この2年半、子や孫のように可愛がってくれた村の人たち。「その思いに応えたかった」と小林君は打席に入ったがこの日は無安打。「恩返しができなかった」とうつむいた。

 八回裏も三者凡退に打ち取られ、コールド負け。うつむいて球場を出る選手を「お疲れさま」と村の人たちが迎えた。「応援ありがとうございました」と球場の外で選手たちが頭を下げると温かい拍手が送られた。宮井直哉監督(43)は「来年も村の人たちのために戦います」と力強く語った。

(片田貴也、金子和史)

PR情報

ここから広告です

PR注目情報

和歌山総局から

読者の方々に役立つ和歌山県内の情報を丹念に取材し、お伝えしていきます。地域の話題をいつでもお寄せ下さい。

メールはこちらから

朝日新聞 和歌山総局 公式ツイッター

注目コンテンツ

  • 写真

    【&w】カカドゥの不思議な野鳥たち

    ノーザンテリトリー〈PR〉

  • 写真

    【&TRAVEL】遊び心満載の豪華客船

    船上でサーフィン?〈PR〉

  • 写真

    【&M】TEPPEI×ハマ・オカモト

    自分に合った服装とは?

  • 写真

    【&w】劇場鑑賞券を3組6名様に

    「&w」読者プレゼント

  • 写真

    好書好日旅するように異国料理を作る

    宮崎あおいさん初の料理本

  • 写真

    WEBRONZAカーシェア急拡大

    今日の編集長おすすめ記事

  • 写真

    アエラスタイルマガジンこれぞ手軽な手土産の大本命

    手土産に縁起のよい「虎家喜」

  • 写真

    T JAPAN未来を変えるコスメ 第2回

    全米で話題の「CBDオイル」

  • 写真

    GLOBE+注目は年齢差だけではない

    マクロン大統領夫人の実像

  • 写真

    sippo絶滅の危機に瀕するトラ

    生態は猫とほぼ同じ

  • 働き方・就活

  • 転職情報 朝日求人ウェブ