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06月19日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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■仲間に見せた 攻めの走塁/市和歌山・薮井主将

 一瞬の隙を逃さなかった。六回裏、市和歌山の薮井幹大主将(3年)は二盗を決めると、相手の守備が乱れる間に三塁へ。ボールの処理に手間取っているのを見ると、一気に本塁に滑り込んだ。「気持ちでいった」と生還すると、よろこびを爆発させた。

 昨夏の優勝を知るメンバーの1人。薮井君は決勝戦で勝負を決める本塁打を放った。春夏連続で甲子園に出場した先輩たちと違い、今年のチームは昨秋、今春と初戦敗退。力の差はないのになぜ勝てないのか。焦りが募った。

 半田真一監督(37)は「春までは薮井がダメだとみんなダメになってしまうことが多かった」と振り返る。そんなチームが春の県予選でコールド負けを喫してから変わった。ミスをみんなでカバーし合うようになった。誰かのミスを別の誰かが補うことでどんな試合展開でも粘れるようになった。半田監督も「力を発揮すれば夏も上位にいける」と自信を感じていた。

 その言葉通り勝ち進み、この日の相手は夏の大会で5年連続で対戦する智弁和歌山。過去4年では2勝2敗。甲子園に行くためには必ず倒さなければいけない相手だった。「ひるまずにやろう。攻めていこう」と試合前、薮井君はチームメートに声をかけた。その攻めの姿勢を六回裏の走塁で、主将自らチームメートに見せつけた。半田監督も「薮井の意地を感じた」。

 この走塁で流れを引き寄せた市和歌山。次の回にも1点を返し、1点差まで追い上げた。リードされていても、それを感じさせないベンチの雰囲気。5点差をつけられた九回裏も、三つ目のアウトを取られるまでその雰囲気が変わることはなかった。

 薮井君は言う。「最後は仲間を信頼して野球ができた」。「まとまり」を欠いていたチームは最後の大会で一つになった。

 仲間と一緒に相手の校歌を聞いていた薮井君。試合途中から降り出した雨が、彼のほおをいつまでもたたいていた。

(金子和史)

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