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06月16日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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高校野球【第99回 全国高校野球選手権 和歌山大会】

全力の投球 胸張り終えた

写真: 拡大

■視線/紀央館・石方君

 真夏のマウンドをたった一人で投げ抜いてきた体は、もう限界だった。五回裏、紀央館の石方遥城君(3年)は2連続四球で2死一、二塁のピンチを迎えた。フルカウントからの6球目、スライダーで三振に打ち取ったが、マウンドを降りる石方君の顔がゆがんだ。次の回から今大会初めてマウンドを譲り、左翼の守備についた。

 これまでの4試合で計530球を投げ、すべて完投。ピンチを迎えても、同点に追いつかれても、粘り強く投げる石方君の投球が接戦での勝利を呼び込んできた。

 この日も毎回のように走者を許し、何度もピンチを迎えた。その度に「よっしゃやったるか」と思い、ギアを上げた。右手から球を離す瞬間、力を込めた。ピンチをしのぎ、打線の援護を待った。点を取られたのは一回の本塁打のみ。「打たれるんはもともとの実力差」。そんな風に割り切り、要所を締めた。

 決勝の舞台は「楽しかった」と言う。ピンチで仲間がマウンドに集まったとき、後続を断ってベンチで待つ仲間に迎えられたとき、九回に安打を放って逆転の好機を演出したとき、石方君は試合の随所で笑顔を見せた。マウンドを託した田染(たしぶ)寛樹君(2年)は3回を被安打2で1失点。左翼から見た後輩の姿は「頼もしかった」。

 試合に負けても、石方君の顔に涙はなかった。晴れやかな表情でこう言った。「自分の全力で挑んだ。だから悔いはない」。紀三井寺の決勝で、夏の頂点に向けて懸命に投げ抜いた94球に胸を張った。

(大森浩志郎)

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