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高校野球【第100回 全国高校野球選手権大会】

最後の夏 感謝と涙と

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■平田龍輝投手(3年)

 エースの夏はベンチで終わった。八回途中での降板。逆転を祈り続けたが、かなわなかった。

 1点をリードされて迎えた八回表。先発平田龍輝君(3年)は2死三塁とピンチを迎えた。捕手東妻純平君(2年)がマウンドに駆け寄り、「落ち着いて打ち取りましょう」と声をかけた。

 しかし、3番打者に右前安打を浴び、1点を追加された。さらに、四回に2点本塁打を打たれた4番打者を迎えた。2ボールからの3球目のスライダー。乾いた音を響かせ、白球は放物線を描いて左翼スタンドへ飛び込んだ。

 「3年間やってきて一番情けないピッチングだった」。昨秋に新チームになってからエースナンバー「1」を背負ってきた平田君。昨夏、今春に続き3度目の甲子園。最後の夏の初戦の立ち上がりは上々だった。三回まで直球とスライダーを低めに集め、無失点。だが、四回、五回と本塁打を運ばれた。対して味方打線は五回、六回と好機を作るが続かない。

 「追いつけなくて焦っていた。切り替えができなかった」と平田君。いつも援護してくれる強力打線は沈黙。平田君の何かを狂わせた。そして、試合を決定づける八回の本塁打。「ごめん」。継投した小堀颯君(3年)に一言告げてマウンドを降りた。

 春の選抜では驚異的な粘りで逆転した。「あと2回ある。落ち着いて」。ベンチの最前列で試合を見つめ、仲間を鼓舞し続けた。

 それでも届かなかった。試合終了直後、懸命に涙をこらえた。「エースだからそんな姿を見せたくない」。高嶋仁監督は「1年から投げさせて、2年夏、3年選抜と出てきて、ようやったと思います」とたたえた。「甲子園はしんどい場所だった。でもここで投げさせてくれた仲間にありがとうと伝えたい」。平田君は最後の最後に涙を流した。

(片田貴也)

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