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高校野球【第100回 全国高校野球選手権大会】

初戦の壁 攻めきれず

写真:初戦で敗れ、グラウンドにあいさつする智弁和歌山の選手たち=水野義則撮影 拡大初戦で敗れ、グラウンドにあいさつする智弁和歌山の選手たち=水野義則撮影

■顧みて

 第100回全国高校野球選手権記念大会(朝日新聞社、日本高野連主催)で18年ぶりの夏の優勝に挑んだ智弁和歌山。選抜準優勝の勢いそのままに地方大会を勝ち抜き、近江(滋賀)と対戦したが、持ち味の強打を発揮できず、初戦で夢舞台を去った。チームのこれまでを振り返る。

 「日本一を狙えるチームになってきている」。高嶋仁監督は大会前、こう手応えを話していた。昨秋以降、OBで元阪神の中谷仁コーチがバッテリー強化と打撃陣のデータ分析などを徹底。選抜では準々決勝と準決勝で驚異的な粘りを見せるなど快進撃。強豪復活を印象づけ、「チームに上昇気流が起きている」(古宮克人部長)と波に乗った。

 和歌山大会では、準決勝まで大会初の4試合連続2ケタ得点、コールド試合を記録。決勝の市和歌山戦もサヨナラ勝ちで制した。

 だが、甲子園では高嶋監督が試合前に話した「初戦は苦しむ。どううまくスタートを切るのかが難しい」との懸念通りになった。

 打線は小刻みに4投手を継投した近江に苦戦を強いられた。五回2死満塁、和歌山大会で打率5割超えの冨田泰生君(3年)が二ゴロに打ち取られ無得点。続く六回1死一、二塁にもあと1本が出なかった。10安打を放ったが、12残塁と攻めあぐねた。

 一方で、甲子園がこれで3度目となるエース平田龍輝君(3年)は二回を三者凡退に抑えるなど立ち上がりは良かったが、四、五回に本塁打を打たれ、八回にも適時打と本塁打を浴び、降板。平田君は「3年間で一番情けない投球」と悔いを残した。

 夏の優勝まで届かなかった智弁和歌山だが、甲子園メンバー18人のうち8人が1、2年生。甲子園の経験は大きな収穫になった。高嶋監督は「このままでは終われないかな。また出てこられるチームを作る必要がある」。新チームの成長に期待したい。

(片田貴也)

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