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加太まちダイアリー

友ケ島をアートで感じて

写真:「カダハク2021」のロゴ(デザイン:岩田企美子) 拡大「カダハク2021」のロゴ(デザイン:岩田企美子)

 和歌山県では、10月30日〜11月21日にわたって「紀の国わかやま文化祭2021」があり、県内各地で様々なイベントが開催されます。加太でも「カダハク2021」と称して、加太・友ケ島を舞台に、多様なプログラムが企画されています。今回は少しカダハクを紹介させてください。

 カダハクの会場は、加太まちなかと友ケ島の大きく分けて2カ所あります。まちなか会場では、漁業と観光の集落として加太が培ってきた歴史やライフスタイルを展示する「みんなでつくる加太博物館」や防波堤をキャンバスにする壁画アートのワークショップなど、個性的なイベントが予定されています。友ケ島会場では、友ケ島を舞台に新進気鋭の若手アーティスト3人がアートを制作・展示します。今回はこのうち、友ケ島会場についてご紹介したいと思います。

  ○  ○  ○

 友ケ島は、縄文・弥生時代の土器や製塩の痕跡が出土したことから古くから人の暮らしがあったとされます。また、葛城修験のはじまりの地として行場が5カ所置かれています。明治時代には異国船の渡来に伴う大阪湾防御の目的で砲台などが建造され、以降、第2次世界大戦まで軍事要塞(ようさい)施設となりました。戦後は瀬戸内海国立公園に指定され、今では手つかずの遺構と美しい自然が共存した魅惑の島々になっています。

 時代時代で様々な役割を担ってきた友ケ島は、その痕跡が多様な顔を見せてくれます。それらを掘り起こし、束ね直すことによって魅力的な観光資源にもなります。

 今回の催しの趣旨は、作品とその世界を通じて友ケ島の歴史的深みを視覚的・身体的に感じてもらうことにあります。アーティストたちは事前に加太と友ケ島を訪れ、歴史文化的背景を学び、地元の方々へのヒアリングを重ねています。加太、友ケ島を理解した上で、自らの創造力をもって作品に落とし込むことがテーマになっています。

 アートは子どもから大人まで感じることのできる、言葉を伴わない共通言語です。この時代にアート展示会場になるというのも、島の歴史の新しいページがめくられるように感じます。

  ○  ○  ○

 まだまだ新型コロナウイルスの猛威が落ち着きを見せません。県下のプログラム全てに言えることですが、最大限の感染予防対策をしながら、時には企画そのものの手法や方向性を柔軟に調整する必要があります。今だからこそこんな形でやれてよかった、というイベントになるといいなと思いますし、そのために尽力しておられる関係者皆様は、これまでのイベント以上に労力がかかり、対応に奔走されておられることと存じます。

 今回のカダハクのキャッチコピーは「過去・カダハク・未来」。決して明るくない世の中ですが、カダハクを通して過去を知り、未来の兆しに期待が持てる、そんな催しになることを願っています。

(青木佳子・東京大生産技術研究所 博士研究員)

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