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高校野球【第98回全国高校野球選手権大会】

2016夏/萩原誉人選手

写真:鶴岡東―いなべ総合 九回表鶴岡東1死満塁、三塁走者萩原は押し出しで生還する=阪神甲子園球場、内田光撮影 拡大鶴岡東―いなべ総合 九回表鶴岡東1死満塁、三塁走者萩原は押し出しで生還する=阪神甲子園球場、内田光撮影

 ◆ 兄の背追って…塁上の笑顔

 「俺がつなぐんだ」

 七回表、萩原誉人(たか・ひと)選手(3年)はそう思いながら3打席目に立った。それまでは四球と内野フライ。山形大会でチーム最多の9打点をたたき出した力を発揮できていなかった。

 内角の直球をたたきつけると打球は三塁に。一塁を駆け抜けて内野安打になった。「まだ逆転できる」。塁上で笑顔を浮かべた。

 大阪府から鶴岡東に来たのは、五つ上の兄、悠右(ゆう・すけ)さん(22)に憧れたから。兄は2011年夏の甲子園で鶴岡東の4番で出場した。無安打で終わったが、その姿を萩原選手は応援席から見つめていた。「兄が輝いて見えた。甲子園で安打を放ち、兄を超えたいと思いました」

 しかし入学後、鶴岡東の選手のレベルの高さに驚いた。「体格も大きく、プレーも正確。これが兄のいたチームなのかって」。誰よりも練習しなければ、と心に決めた。夜遅くまでノックを受け、守備を鍛えた。雨の日も雪の日も遠征帰りの日もバットを振り続けた。「素振り10本だけでいい。1日でも休めば、甲子園に行けない」

 今春の県大会では9番打者に指名された。「最初は下位打線が嫌で。中軸で一発を打つんだと思っていました」と話す。その県大会は準決勝と3位決定戦で敗れ、5季連続の東北大会出場を逃した。萩原選手のバットからも快音は響かなかった。「大振りばかり。つなぐ意識が足りなかった」

 山形大会に向け、確実に打球を転がそうと打撃フォームを改造した。悠右さんは「それまでは長打狙いが目立った。でも今は、鋭い打球で上位打線につなげようとしている」と評する。

 鶴岡東は最終回に追い上げを見せたが、届かなかった。試合後、「兄を超えたと思うか」と報道陣から問われると、萩原選手はそっと首を横に振った。「ただ、勝ちたいとだけ考えていました」。しかし、兄には伝えたい。「甲子園は本当に良い場所でした」(田中紳顕)

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