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やまがた医療塾

脂肪肝 放置しないこと

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 ◆ 非アルコール性脂肪性肝炎

 これから最も注意する必要がある肝疾患「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」をご存じですか。

 人間ドックや健康診断などで「脂肪肝」という言葉を耳にしたことがあると思います。かつては、肝臓に脂肪が蓄積しただけで、あまり問題がないと考えられていました。しかし1990年ぐらいから、脂肪肝から肝硬変、さらには肝細胞がんを発症するという報告が出てきました。それがNASHです。現在は、脂肪肝の1割程度がNASHに該当すると考えられています。

 脂肪肝の1割というのはとても高頻度です。40歳を超える日本人男性の3〜4割は脂肪肝があると言われていますので、その1割というと全体の3〜4%です。これはB型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスの感染者を上回ります。放置すると、NASH由来の肝臓がんがどんどん増えていくことになります。

 92年には、全国で2200例だったNASH由来の肝細胞がんは2010年には1万1600例となり、5・3倍になったという研究もあります。同じ期間に大腸がんは1・6倍、膵臓(すい・ぞう)がんは2・1倍ですので、いかにNASH由来の肝細胞がんが増えているのかがおわかりになると思います。当初は、本当に脂肪肝が肝細胞がんになるのか、懐疑的な見方もありましたが、今や最大の脅威となっています。

 県内でも増えています。問題なのは、ウイルス性肝炎やアルコールなどと違って、自分ががんになると思っておらず、発見した時にはすでに進行していることが多いこと。治療方法が限られてしまうのが問題です。また、NASH自体を改善する薬もまだ実用化されていません(山形大学病院で臨床試験中です)。

 今できることは、脂肪肝を放置しないことです。体重を減らせば脂肪肝の多くは改善します。もちろん、食事だけではなく、適度な運動も必要です。山形県のおいしい牛肉はほどほどに、お酒も控えめにして、と言いたいのですが、県の産業振興の部署からは怒られそうです。でもやはり、霜降り肉より赤身肉をというのは時代の流れかもしれません。(上野義之)

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