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根ほり葉ほり

県遺族会青年部 主な活動は

写真: 拡大

 ◆ 青年部長 山岸正昭さん(58)

 高齢化による会員数の減少が進んでいる山形県遺族会が2017年11月、戦没者の孫世代を中心にした「青年部」を立ち上げた。設立から1年余り。これまでの活動について、青年部長の山岸正昭さん(58)に聞いた。

 ◆ 戦争知らぬ孫世代に伝える

 ――県遺族会の会員数はどの程度、減っているのですか。

 県護国神社にまつられている太平洋戦争の戦没者は3万4673人。約40年前は会員が約2万8千人いましたが、現在は1万2千人程度で、平均年齢は76歳です。会員の互助で慰霊式などを開催していますが、事業の維持が難しくなってきているのが現状です。

 全国的に同じ傾向です。日本遺族会は孫世代の参加を促そうと17年3月に青年部を設立。都道府県遺族会への立ち上げ要請を受けて、県遺族会も同11月に青年部をつくりました。

 遺族会の会員は親や兄弟が戦没者という方が多いですが、入会に条件はなく、戦没者の遠縁や活動の賛同者もいます。青年部の中心は孫やひ孫、おいやめいですが、こちらも幅広く門戸を開いています。県全体での会員数は集計中ですが、山形市に限れば設立当初、数人だったメンバーも約90人にまで増えました。

 ◆ 部員に講演会

 ――どのような活動をしてきましたか。

 部員対象の講演会を昨年9月に開きました。約20人が参加し、2人の遺族の方の話を聞きました。突然届いた戦死の通知、働き手がいない戦後の生活の苦労。身内に戦争経験者がいても、その経験を話したがらない人もいて、戦争の悲惨さを知らない孫世代は多い。まず我々が受け継ぎ、そこから周囲に伝えていくことが重要だと再認識しました。

 ――他県での青年部の活動は。

 兵庫県では、青年部が戦跡をめぐる追悼旅行や戦没者慰霊式、遺品の展示会を主催したそうです。SNSなどでの情報発信も活発で、山形でも見習わなければと考えています。

 ◆ 会員数増やす

 ――これからどう活動を進めていきますか。

 まずはメンバーを増やすため活動の周知が重要だと思っています。設立後の最初の課題は、孫世代がどれだけいるかをまず把握することでした。戦没者の妻や子は遺族会とのつながりが深い一方、孫世代は戦争経験もなく、他県に出た方も多い。現役の会員から紹介してもらい、参加してくれそうな孫世代に声をかけてきました。

 また、会員からは、海外の遺骨収集を若い世代に引き継いでほしいという要望があります。孫世代を中心に、国の派遣事業への参加を広く呼び掛けていきたいです。戦争の記憶の風化を食い止めるのが青年部の大きな役割ですので、徐々に活動の幅を広げていきたいと考えています。(聞き手・田中紳顕)

 ◎ やまぎし・まさあき 1960年、山形市生まれ。明治大学卒業後、会社員を経て約20年前から家業の不動産賃貸業を経営。祖父の正雄さんがフィリピンで戦死しており、約15年前に遺族会の会員に。青年部立ち上げから部長を務める。

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