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02月27日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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根ほり葉ほり

競技始める人に環境整備を

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 ◆ 県障害者スポーツ指導者協議会・事務局長 蜂谷真和さん(65)

 2020年東京パラリンピックの開幕まであと1年半。山形県に関係する選手たちが何人、表彰台に上がるでしょうか。県の障害者スポーツの現状と課題について、県障害者スポーツ指導者協議会の蜂谷真和・事務局長(65)に聞きました。

 ◆ 東京パラへの機運 どう生かす?

 ――県内で、障害者スポーツはどのように発展してきたのでしょうか。

 毎年、県などの主催で、県障がい者スポーツ大会が開かれています。昨年は陸上や水泳、アーチェリーなど六つの競技に、身体障害や知的障害などがある約400人が出場。レクリエーションの部には2千人ほどが参加しました。

 この前身となったのが、1962年の県身体障害者大運動会です。山形市内の小学校のグラウンドに約850人が集まり、徒競走などをしたようです。

 92年には、現在の全国障害者スポーツ大会に連なる全国大会が山形で開催されます。県身体障害者スポーツ協会(現・県障がい者スポーツ協会)が発足し、選手の育成・強化の機運が高まりました。

 ――その後、強化は進んだのでしょうか。

 残念ですが大会後、やや下火になった感は否めません。今は、当時の選手たちの多くが高齢になり、後続が育っていないという印象です。世界で活躍する若い選手も出てきましたが、全体で見れば順調に競技人口が増えているとは言えないのが現状です。

 ――どういった部分が壁になっているのですか。

 まず、競技を始めたいと思っても、近くに練習環境がないこと。家族が送り迎えをする場合もあり、遠いと参加しづらいんです。

 用具の値段の高さもあります。バスケ用の車いすは30万〜40万円、アーチェリーは一式20万円ほど。そのほか、指導者不足も課題ですね。

 また、競技人口の少なさゆえに苦戦する例もあります。特に団体競技は選手が集まらず、県内の車いすバスケチームが大会への参加を見合わせたり、シッティングバレーのチームが活動を休止したりしたこともありました。

 ◆ 各地に受け皿

 ――2020年への盛り上がりを県内にどう生かしていきますか。

 公認資格を持った障害者スポーツの指導員は今年度、県内でようやく200人を超えました。東京パラリンピック後には、活躍した選手たちに憧れて、競技を始めたいと思う人も出てくるでしょう。そういう人を受け止める場所を、各地域に作っていかないといけない。地元のスポーツクラブに協力してもらうなどして広げていきたいですね。

 ◆ 裾野えお広げたい

 ――障害者、健常者と区別せずにスポーツを楽しめたらいいですね。

 そもそも、障害者スポーツは、誰もが楽しめるスポーツだと思うんです。

 首都圏では健常者の大学生らが車いすに乗って、障害者と一緒にバスケをしている例があります。私たちが開いている障害者スポーツの講習会でも、「ボッチャ」という競技で健常者が盛り上がっています。

 まずは障害者スポーツの裾野を広げたい。それが競技力の向上につながればいいですね。(聞き手・西田理人)

 ◎ はちや・まさかず 1953(昭和28)年、山形県天童市生まれ。20代の頃の病気で下肢に機能障害がある。92年に県内で開かれた全国身体障害者スポーツ大会にアーチェリーと卓球の県代表として出場。その後、障害者スポーツの普及や指導に携わってきた。2001年から県障害者スポーツ指導者協議会の事務局長。

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