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やまがた医療塾

舌下に薬投与 最新の治療法

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 ◆ アレルギー性鼻炎

 今年も、スギ花粉が飛び始めました。スギ花粉によるアレルギー性鼻炎はいまや国民病で、4人に1人は「この時期が大嫌い!」とのこと。飛散量は年々増え続け、幼いころから鼻グズグズで大変な思いをし、自然と治ることも少ない……と暗い話題ばかりでした。

 まずはお医者さんに行くこと。原因をはっきりさせ、症状が出始める前から薬を飲む、というのが基本ですが、今回は花粉症に対する最新の治療方法を紹介いたします。

 舌下免疫療法をご存じですか?

 アレルゲン(アレルギーの原因物質)の錠剤や液体を舌下(ベロの下)に投与して体を慣らすことによって「アレルギー」を「治す」ことができる方法です。これまでは、注射による皮下免疫療法しかなかったのですが、注射に伴う痛みや恐怖がなく、自宅で薬を服用できるために通院回数を減らすことができます。何より、アレルギーが治れば薬を使うことなく快適な毎日を過ごすことができます。

 そして驚くなかれ、将来、スギ以外の花粉症や気管支ぜんそくなどの鼻炎以外のアレルギー疾患になることを予防する効果も期待されているのです。まさに、アレルギーに対する「攻め」の治療方法!

 ただし、全員に効果があるわけではないこと、口の中が腫れたりかゆくなったりという副反応が出る人もいますので、しっかりと主治医の先生と相談して治療してください。

 山形大学では、薬の治療では治りにくいアレルギー性鼻炎患者さんに対し、手術による治療をしています。鼻水を分泌し、くしゃみ刺激を感知する「後鼻神経」を切断することで症状を抑えます。鼻の穴に内視鏡を入れて行う手術法なので、体への負担が少なくできます。

 鼻中隔(び・ちゅう・かく)(鼻の真ん中の壁)の湾曲や、下鼻甲介(か・び・こう・かい)(鼻内のヒダ状の構造物)肥大に対する手術も一緒にすると、鼻づまりも改善されますので一石二鳥の治療法でもあります。

 誰でもなる可能性があり、非常に不快な症状のため、生活の質に直結するアレルギー性鼻炎。薬による治療で満足の得られない方には、積極的にこうした最新の治療方法をお薦めしたいと考えています。

 ◎ 鈴木祐輔(すずき・ゆうすけ) 1977(昭和52)年、新潟県生まれ。山形大学医学部卒業、医学博士。専門はアレルギー学、鼻科学。2015年から山大医学部耳鼻咽喉(いん・こう)・頭頸部(けい・ぶ)外科学講座助教。

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