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教えて! がったん

肘折、どうしてこんなに大雪?

写真:周囲の山から見下ろした肘折温泉の温泉街。カルデラの底にある=大蔵村の肘折温泉 拡大周囲の山から見下ろした肘折温泉の温泉街。カルデラの底にある=大蔵村の肘折温泉

 暖かくなってきましたが、山形県大蔵村の肘折には15日午後3時現在で1・95メートルの雪が積もっています。どうしてこんなに雪が多いのでしょうか。朝日新聞山形総局のマスコットキャラクター「がったん」が解説します。

 ◆ カルデラの底 風通らず雪雲動かず

 ――どのぐらい降るの?

 気象庁の無人観測の拠点アメダスの観測で、昨冬は歴代最深の4・45メートルの積雪を記録し、今冬も2月に3・17メートルに達した。例年3メートルは積もる。大雪のニュースでは、青森県の酸ケ湯、北海道の朱鞠内、福島県の檜枝岐あたりとともに登場するね。肘折温泉では例年、屋根の雪おろしは一冬に3、4回するそうだよ。

 ――どうしてそんなに降るんだろう。

 山形地方気象台の泉泰明・気象情報官に聞くと、日本海が近く、雪雲ができやすい地形だからだそうだ。

 北西寄りの季節風が日本海の湿気を吸い込んで、庄内平野の東側の山に吹き付け、上昇気流によって、雪雲が生まれる。季節風が吹く冬の間中、たえず雪雲に水蒸気が供給され、雪が降り続けるんだ。

 肘折は、山に囲まれたカルデラの底にある。泉さんは「カルデラ盆地で風が通りにくいため、雪雲がとどまり続けているのではないか」と見ている。

 ――肘折は山形県で最も雪深い場所なの?

 実はそうでもないみたい。泉さんは、西川町の月山志津温泉など「肘折よりも雪深い集落はある」と言っていた。気象庁の測定場所の中で肘折が県内トップ、ということなんだ。肘折にアメダスがあるのは、気象の変化を予測する上で役立つデータが取れるからで、肘折の雪の深さを自慢するためではないんだ。

 ――どういうこと?

 アメダスは、雨の量や天候を伝えるだけではない。全国にある観測網の一つとして、広い地域の天気予報や防災情報の判断材料になるんだ。寒波が来るときの積雪の予測や、注意報・警報などの発令のタイミングを計る上で、肘折のデータは大事なんだって。豪雪だった昨冬、泉さんは「雪に埋まらないよう雪をかき、機械の置き方も調整した」そうだよ。

 ――どうしてこんな雪深いところに人が住むようになったんだろう。

 肘折の歴史に詳しい温泉街の商店主、斉藤栄輝さん(32)によると、人が住みだしたのは600年以上も昔の室町時代。月山への登山道が開かれ、宿屋ができ、登山案内人も住み着いた。山に入る前の清めの「湯ごり」も行われた。

 温泉のある場所だったから、豪雪でも人が住み続けている。古くから通りには流雪溝が設けられ、家の屋根も除雪しやすい片側に傾斜した形が普及した。雪と暮らす知恵が受け継がれているんだね。よくわがったん? (三木一哉)

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