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高校野球【第101回全国高校野球選手権大会】

緊迫の熱戦に歓声

写真:山形城北―米沢中央 二回表、山形城北・奥山が二盗を狙うが、タッチアウトに。遊撃手杉山=県野球場 拡大山形城北―米沢中央 二回表、山形城北・奥山が二盗を狙うが、タッチアウトに。遊撃手杉山=県野球場

写真: 拡大

 晴れ空の下、息詰まる熱戦に歓声や悲鳴が上がった。13日は4球場で1、2回戦9試合があり、米沢中央が第4シードの山形城北との投手戦に競り勝った。選手10人の長井工は乱打戦の末、延長十回で新庄神室産に敗れた。

 14日は4球場で2回戦8試合がある。

 ◆ 一打に涙 投げ抜いた94球/山形城北・須藤翼投手

 球場に乾いた金属音が響いた。高く上がった打球は中堅手の頭上を越え、緑色のフェンスの向こうに落ちた。スコアボードに六つ並んだ「0」の右隣に、白色の「2」がともった。

 1―0で迎えた七回裏、山形城北の須藤翼投手(3年)が、米沢中央の6番打者に投じた初球だった。「置きにいった」という直球を強振され、2点本塁打に。逆転を許した。

 鋭く曲がるスライダー、ふわりと沈むチェンジアップ、打者の手元で動くカットボール――。直球に多彩な変化球を織り交ぜ、ここまで相手打線に的を絞らせなかった。1死一、二塁とされた四回は、変化球で2者連続の空振り三振に。走者を出すたび、併殺や巧みな牽制(けん・せい)で切り抜けた。捕手のサインに2回、3回と首を振るのは、球種が多いことに加えて「相手を惑わせるため」だという。

 昨夏の新チーム発足時、増井文夫監督は言った。「エースを継ぐ投手がいない」。この言葉に奮起した。打たせて取る投球術を身につけようと、秋から一つずつ新しい変化球を覚えていった。

 だが、なかなか「エース」は継げなかった。昨秋の県大会では準決勝の直前に背中を負傷し、東北大会のマウンドに立てなかった。悔しさを胸に臨んだ春の県大会では、東北大会への切符をかけた3位決定戦で競り負けた。

 「チームを勝たせる投手になりたい」。その一心で下半身を鍛え、今夏までに6種の変化球を投げられるようになった。強豪相手に練習試合を重ね、増井監督も「ピンチでも動じなくなった」と成長を認める。

 1点を追う九回表、須藤投手は打席に立つ仲間の姿をベンチから見つめていた。「逆転してほしい」「これで終わりかも」。二つの感情がないまぜになっていた。加藤太晟(たい・せい)選手(3年)が2死から三塁打を放った後、手を合わせて目を閉じた。

 そして、試合終了。意地をかけて投じた94球。エースの短い夏が終わった。(西田理人)

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