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高校野球【第101回全国高校野球選手権大会】

球音/1年生変則右腕 来夏へ

写真:ピンチを迎え、駆け寄ってきた仲間に笑顔を見せる新庄神室産の影沢一成投手=県野球場 拡大ピンチを迎え、駆け寄ってきた仲間に笑顔を見せる新庄神室産の影沢一成投手=県野球場

写真:ピンチを空振り三振で切り抜け、ガッツポーズでベンチに戻る寒河江工の佐藤欧介投手=県野球場 拡大ピンチを空振り三振で切り抜け、ガッツポーズでベンチに戻る寒河江工の佐藤欧介投手=県野球場

写真:試合終了後、スタンドにあいさつした後に立ち尽くす新庄北・杉山凜主将=山形市総合 拡大試合終了後、スタンドにあいさつした後に立ち尽くす新庄北・杉山凜主将=山形市総合

 ◆ 新庄神室産・影沢一成投手

 みんなの思いの詰まったボールを託される――。

 新庄神室産の1年生右腕・影沢一成投手が「一番輝いて見える場所」というマウンドには、そんな役割もあると考えている。

 1回戦の創学館戦に先発し、4安打完封。相手打線に18個のフライを打ち上げさせて、アウトを積み重ねた。変則的な横手投げから繰り出すのは、100キロ台の直球と80キロ台の変化球。遅い球と、さらに遅い球をコースに投げ分けて、打者の打ち気を誘った。

 「強い相手に遅い球は有効だ」。この日、第1シード鶴岡東の打線に再現をもくろんだが、思い通りにはいかなかった。

 二回までは無失点で切り抜けた。だが「1巡目はボールに慣れるような打席だった」と、相手打線の脅威を嗅ぎ取ったという。

 三回、2巡目に入ると鋭い打球を連発される。勝ち越された後の2死二塁。左中間を破る三塁打を浴びて、「(投球が)狂ってしまった」。制球も乱れて一挙に6失点。この回でマウンドを上級生に譲った。

 影沢投手が最も悔やむのは、1点先行した直後の失点だったことだ。「もっと球速を上げて、変化球も磨きたい。ここぞの場面で三振をとれるようになって、チームに流れを持ち込むピッチングをしたい」

 チームはこの夏2勝。強豪の私立校を破るのが来夏の目標だ。(佐藤孝則)

         ◇

 ◆ チームの柱 熱い投球/寒河江工・佐藤欧介主将

 寒河江工の佐藤欧介選手(3年)はエースで4番、主将の重責も担うチームの中心だ。初戦の鶴岡南戦では投げては7回被安打4、打っては3打数3安打でチームのコールド勝ちに大きく貢献した。

 この日の羽黒戦は序盤から得点圏に走者を進められる苦しい展開。それでもバックの堅い守りに助けられ再三のピンチを切り抜けた。「スタンドの応援やチームの声が後押しになって球に気持ちを込められた」と振り返る。

 打撃では一回、四球で出塁した走者が三塁に進んだ場面で右前適時打。自身のバットで先制した。チームはその後も1点を加え、昨夏覇者の羽黒を相手にリードを奪った。

 だが四回、羽黒打線につかまり同点に追いつかれる。試合中盤から指や右足をつり、思うような投球ができなくなってきた。「どんなにピンチになっても乗り切ろう」。そんな気持ちで投げ続けたが五回に勝ち越され、六回途中でマウンドを譲った。

 降板後も、攻撃時には一塁コーチとして仲間らに声をかけ続けた。しかし、点差を広げられ、七回コールド負けに終わった。

 試合後の整列で、県の選抜チームで顔を合わせた羽黒の日下部由伸主将(3年)にこう言葉をかけた。「甲子園に行っても頑張ってくれ」。思いを羽黒の選手らに託した。(鷲田智憲)

        ◇

 ◆ 苦しんだ主将 仲間が支えた/新庄北・杉山凜選手

 九回2死走者なし。3点を追う場面で、新庄北の杉山凜(りん)主将(3年)は打席に立った。放った強い打球は遊撃手のグラブへ。頭から一塁に滑り込んだが、間に合わなかった。試合終了とほぼ同時に降り始めた雨の中、杉山主将は泥まみれで声を上げて泣いた。

 「この1年間、本当に何度も野球をやめようと思った」と振り返る。

 新チーム発足時、チームを変えたいと立候補して主将になった。だが秋の県大会は初戦負け。課題の守備を磨き、迎えた春の大会でも山形商に初戦コールド負けと悔しい結果が続いた。

 そんな時、支えてくれたのは、同じ3年生だ。よく相談相手になったのは、遠藤隆人副主将(3年)。責任感が強い杉山主将に任せきりにせず、「3年全員がキャプテンのつもりで行動で示そう」と呼びかけた。

 この日の米沢中央戦。杉山主将は一回、先制の足がかりとなる中前安打を放つなど5打数4安打。打球の弾道を上げようと取り組んだ練習で培った打撃力を発揮できた。試合には敗れたが、チームの課題だった守備も1失策のみと練習の成果を感じた。

 「ずっと野球と共に生きてきた」とかみしめる杉山主将は、「8割苦しいことだったけど、今日の試合のためだった。3年間を全部出せたかな」。(川野由起)

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