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やまがた医療塾

運動の機会減らす関節の変形

写真: 拡大

 ◆ ロコモの大きな要因

 運動器の具合が悪くて要介護になったり、要介護になる危険性が高かったりする状態を、ロコモティブシンドローム(運動器症候群、通称・ロコモ)と呼びます。その要因となる運動器の疾患で最も多いのが、変形性関節症です。

 加齢とともに、関節の骨と骨の間にある軟骨がすり減って、変形したり曲げ伸ばしが十分できなくなったりします。ひざや股の関節、手の指に多い病気です。肩やひじ、足などにも起こります。

 ひざや股、足の関節に変形性関節症が生じると、関節の隙間が狭くなって痛みが出るため、歩くのがつらくなります。そうなると、体を動かす機会が減るため、ロコモの大きな要因となります。

 痛み止めの飲み薬や湿布でしのいだり、ひざや肩の場合は関節をスムーズに動かすために関節内にヒアルロン酸を注射したりする治療法もあります。リハビリテーションで関節の周りの筋肉を鍛えたり、痛みのある関節や足底に装具をつけて症状を和らげたりする方法もあります。それでも十分ではない場合、年齢や体調、関節の部位にもよりますが、関節のバランスを調整する骨(こつ)切り術や、変形した関節を人工関節に置き換える手術などで対応します。

 ひざや股の関節の人工関節手術では耐久性が大幅に向上して痛みから解放され、歩行も楽になることが期待の持てる良い治療法になっています。肩、ひじ、手、足でも人工関節手術で対応できる場合があります。

 一方、手術による合併症には、静脈血栓症や肺梗塞(・こう・そく)、術後の脱臼や人工関節周囲の骨折があります。さらに、感染症や人工関節の緩みによる再手術など注意すべきことも多いのが現状です。主治医とよく相談しながら、病気の状態や体調に応じて治療方法を選ぶのがよいでしょう。また、手術後のリハビリテーションは、関節の機能を改善させるために不可欠です。しっかり取り組むよう、心がけることも大切です。

 ◎ 高木理彰(たかぎ・みちあき) 1961(昭和36)年、北海道生まれ。山形大学医学部を卒業後、山大大学院、ヘルシンキ大大学院を修了。医学博士。専門は整形外科学。2012年1月から山大医学部教授。

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