衆院選の公示を前に1日、日本青年会議所東北地区山形ブロック協議会主催の公開討論会が山形2区と3区で開かれ、立候補予定者にTPP(環太平洋経済連携協定)交渉への是非などの考えをただした。
村山市の甑葉(しょうよう)プラザで開かれた2区の公開討論会には立候補予定者4人のうち民主前職の近藤洋介氏(47)、自民新顔の鈴木憲和氏(30)、共産新顔の岩本康嗣氏(47)が出席、約50人の聴衆が集まった。
TPP交渉への参加では近藤氏が賛成、鈴木、岩本両氏が反対、憲法改正については近藤、鈴木の両氏が賛成、岩本氏が反対した。
TPPに反対した鈴木氏は「米国の自動車の関税をなくすために日本では補助金をじゃぶじゃぶ入れないとコメを作れなくなる」、岩本氏も「例外なき関税ゼロのTPPで『守るべきは守る』という交渉はありえない」。これに対し、経産副大臣の近藤氏は「米国から医療保険やコメ、建設業の国内参入は一切求められていない」と反論した。
憲法改正では、賛成の近藤氏が「9条は変える必要はない」、鈴木氏は「平和主義を維持しつつ9条を変えるべきだ」。岩本氏は「9条を守り抜いてこそ世界の潮流に合致する」と反対した。
維新新顔の川野裕章氏(53)は手続きミスから出席を辞退したという。
3区の公開討論会は酒田市総合文化センターで開かれ、自民前職の加藤紘一氏(73)、社民前職の吉泉秀男氏(64)、維新新顔の佐藤丈晴氏(45)、共産新顔の長谷川剛氏(34)、無所属新顔の阿部寿一氏(53)の5人が参加。約120人の市民らが聴き入った。
憲法改正では加藤氏、佐藤氏、阿部氏が賛成、吉泉氏と長谷川氏は反対を表明。TPPについては全員が反対したが、佐藤氏は交渉には参加として賛成の紙も挙げ、「交渉に参加してルールづくりに関わり、国益にかなわなければ身を引けばいい」と主張。阿部氏は「地域農業が衰退するだけでなく、地方そのものが成り立たなくなる」、長谷川氏は「絶対反対。すべてが米国の利益のため」、吉泉氏は「農村社会がどんどん冷え切ってくる。断固阻止する」、加藤氏は「交渉参加と参加は違うと言うが、米国はそんなに甘くない」とした。地方分権推進については長谷川氏が反対し、ほかの4人は賛成とした。
最後の主張では、阿部氏は「地方再生」、吉泉氏は「雇用確保」、加藤氏は「エネルギー政策」、佐藤氏は「古い政治からの脱却」、長谷川氏は「既得権益への切り込み」について熱弁をふるった。
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