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だいあろーぐ 2016

捕獲入手を協会が禁止

写真: 拡大

写真:石橋敏章館長=下関市 拡大石橋敏章館長=下関市

写真:平日でも盛況なイルカショー=下関市 拡大平日でも盛況なイルカショー=下関市

  ◆海響館館長 石橋敏章さん(66)

  いしばし・としあき 1949年、金沢市生まれ。金沢大学大学院を修了後、福井県の越前松島水族館で飼育係などを務め、90年に館長。97年にはタンカー重油流出事故の影響でイルカ14頭を県外の水族館に「疎開」させた。2003年4月から現職。

  【聞き手・上山崎雅恭】全国の水族館が飼育するイルカの入手方法をめぐり、日本動物園水族館協会(JAZA)が、和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲されたイルカの入手禁止を決めた。JAZAに加盟する下関市立しものせき水族館「海響館」の石橋敏章館長(66)に現状や今後の方針を聞いた。

  ――海響館のイルカは人気ですね。

  「開館した2001年から展示を始めており、現在は8頭のバンドウイルカがいます。海の世界の食物連鎖では高次捕食者で、イルカやクジラなどの鯨類の展示は重要です。イルカショーは常にお客さまからのニーズもある」

  ――JAZAが禁じた追い込み漁で捕獲されたイルカの入手禁止についてはどう受け止めていますか。

  「過激なイルカ保護団体がWAZA(世界動物園水族館協会)に追い込み漁を止めるよう求め、WAZAからの勧告を受けたJAZAが決めました。仕方ありません。保護団体が勝利したわけですが、彼らの目的は追い込み漁を止めさせることです。保護団体が次に狙ってくるのは、イルカを飼っている水族館同士の分断でしょう」

  ――全国の主な水族館が先月、新団体「日本鯨類研究協議会」を設立し、代表幹事に就任したそうですね。

  「太地町のくじらの博物館は、禁止後も町漁協から入手する意向だったため、JAZAから求められ昨年退会しました。今後も退会する園や館が出ると思いますが、加盟の有無という色分けをせず、施設同士が連携しようと設立しました。イルカを水族館で飼う意義をもっと協議しようということになり、飼育データを基に、共同研究を活発化させたいと思っています」

  「(水族館の)大同団結という面もあり、会員数を増やしていきたいし、研究会などの事業も行っていきたい。水産庁も科学的根拠に基づく海洋生物資源の持続的な利用を勧めており、応援してくれています」

  ――欧米ではイルカの入手は繁殖が中心と聞きます。

  「特にアメリカは良い成績です。とにかく施設が広大で、プールがいくつもあり、繁殖するのに適しているのです。人工授精の技術もかなり進んでおり、日本でもきちんと研究していきたい」

  ――海響館での繁殖はどうですか。

  「今いる8頭のうち1頭が繁殖によるものです。残りは太地町漁協から入手しました。海響館では、JAZAの決定とは関係なく繁殖に取り組んでいます。他館にもイルカを貸していますが、なかなか成功していません」

  ――どういう点が難しいのですか。

  「育児にはある程度の大きさのプールが必要です。アメリカのような施設は、日本では土地などの制約があって難しい。狭いと赤ちゃんが間違ってプールの壁にぶつかり、その傷から死んでしまうこともあります。母親が授乳を拒否することもあり、2〜3年、親子での安静な環境が何よりも必要です」

  「実は現在、複数のイルカが妊娠中で、この春出産を迎えます。生まれてから他の園や館に預けられるか交渉中です。ただ、これまでも出産はしても失敗した例もあります。うまく育てば2例目、3例目になりますよ」

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