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 ソチ五輪フィギュアスケートで金メダルを獲得した羽生結弦(ゆづる)選手の26日の凱旋(がいせん)パレードが、資金繰りに苦戦している。開催まであと10日に迫っているが、警備費が膨らんだ上に協賛金が思うように集まらない。実行委員会は急きょ、オリジナルTシャツを販売し、運営費に充てることを決めた。

 宮城県と仙台市、同県スケート連盟でつくるパレード実行委員会が、16日の総会で明らかにした。

 パレードは26日午後1時半~同2時、仙台市青葉区の東二番丁通で行われる。当初は、仙台市役所前までの880メートルを北上するコースで、西側4車線だけを通行止めにする予定だった。

 しかし、県警と協議した結果、予想される10万人の観客の安全を考えると、東側の4車線も通行止めにする必要があると判断。東側の車線は立ち見席として開放することにした。この変更で警備員400人が必要となり、600万円ほど予算が増えるという。

 協賛金の集まりも鈍い。五輪に関するイベントでは、日本オリンピック委員会(JOC)の公式スポンサー以外の協賛は認められていない。ところが、複数のスポンサーが「予算を割けない」などと難色を示している。現時点で集まったのは、予想を大きく下回る1千万円強にとどまる。

 このため、県と市の負担金も合わせて5千万円を確保する見込みだったが、3400万円に下方修正。代わりにオリジナルTシャツを販売し、その利益で足りない分を補うことにした。Tシャツの費用なども含めて、予算は7400万円に膨らんだ。

 Tシャツは、フリーサイズで1枚2千円。白地に、ソチ五輪ショートプログラムでの羽生選手の姿を青色であしらった。2万枚を、19日から東北ろっけんパーク(青葉区)や仙台なびっく(同)などで販売する。楽天イーグルスオンラインショップでネット販売もするという。また、個人からの募金も始める。

 奥山恵美子市長は「多くの方に楽しんでもらえるパレードにしたい。市民や県民のご協力を頂きたい」と話す。Tシャツの販売店や募金の振込先など問い合わせは実行委事務局(022・211・3668、022・214・8895)。(長嶋晶子)