「パラダイム」という言葉を日本に紹介した科学史家の中山茂(なかやま・しげる)さんが10日、肝細胞がんで死去した。85歳だった。通夜は15日午後6時30分、葬儀は16日午後1時から東京都杉並区和泉2の8の6の公益社明大前会館で。喪主は妻宗子(もとこ)さん。後日、しのぶ会を開く。

 「パラダイム」は米国の科学哲学者トーマス・クーンが用い、中山さんが著作を翻訳。時代の転換を示す「パラダイムシフト」など、一般にも使われるようになった。

 兵庫県生まれ。広島の旧制高校時代に原爆に遭った。ハーバード大で科学史を学び、1995年に「通史・日本の科学技術」で毎日出版文化賞特別賞を受賞した。朝日新聞の書評委員も務めた。