【動画】「ジャスピオン知ってる?」ブラジルで街頭調査=入尾野篤彦撮影
[PR]

(コバケーのブラジル入門)

 突然ですが、ジャスピオンって知ってますか? 1985年から86年にかけ、テレビで放送された特撮シリーズで、全部言うと「巨獣特捜ジャスピオン」(東映製作)。

 僕は、当時8歳なので、まあストライクのはず。同系統のギャバンやシャリバンは、今でも歌を歌えます。でも、ジャスピオンは知らんです。

 しかし。ブラジルではとんでもない知名度なんだそうです。特に、20~30代はほとんど知ってるはずだ、という人も。日系人が何かスゴいことをすると「ジャスピオンみたい」とまで言われるんだとか。

 いやね、ウルトラマンや仮面ライダー、ドラゴンボールやワンピースといった、日本でも有名なのならわかるんですよ。でも、日本の同年代の友人に何人か聞いてみましたが、あんまり知られてないような……。

■ホテルのフロント係、歌えます

 実際に聞くしかない、ということで、サンパウロのお店で見つけて買ったジャスピオンのお面を見せ、「これ、知ってる?」と街頭調査を開始。

 結果、なんと50人中41人が知っていました。ちょっと若めの人の割合が多かったかもですが、実に8割超。さすがに高齢の方は知らなかったり、10代だと「パワーレンジャー?」「ジライヤ!」と、うろ覚えな回答になったりしましたが、かなり高いです。女子もけっこう知ってます。

 20歳の男性は「お父さんがみてたので知ってるよ」。高齢の男性は「ウルトラマン!ちがう?じゃあウルトラセブン!」。通りがかりの人から「ジャスピオン」と声がかかります。わざわざ戻ってきて「一緒に写真を撮ってくれ」と言ってきた男性もいました。

 調査を終えてホテルに帰ると、30代とおぼしきフロントのヒカルドさんがこっちを見ている。お面を見せて「知ってる?」と聞くと、満面の笑みで「ジャスピオン! 大好きだったよ」。さらに続けて「サタンゴースだろ」。サタンゴース? 知らん。後でググると、ラスボスでした。エレベーターに乗ろうとしても、ヒカルドさんはこっちを見ながら「♪ジャスピオ~ン」と歌ってました。だから知らん。一緒に歌えませんよー。

■主人公の性格、ブラジル人向き?

 なぜそこまで人気が出たのか。製作した東映さんに聞いてみました。担当の方は「人気があるのは大変うれしいですが、かなり昔のことなので、当時のことを知っている者がおらず、正確な分析はできません」とのこと。ただ、「おおらかな国民性のブラジル人が、勧善懲悪で単純明快、近未来的なドラマを珍しがって受け入れたのではないでしょうか」ということでした。

 子どものころに見ていたというサンパウロ市の会社員ロボ・ホドリゴさん(31)は、「繰り返し再放送されていたので、みんな知ってるんだと思うよ」といいます。もう一つ。「主人公が、おもしろいというか、人を笑わせる人。ブラジルの人も、うるさいくらい明るい人が多いから、似たような主人公が好きになったのかもね」

 たしかに、ひょうきんな主人公のヒーローものって、あまり見たことないかも。いやあ、これだけ連呼されると、見てないのがだんだん残念になってきました。なぜ見逃したんだ8歳のおれ。見たい、見たいぞジャスピオ~ン♪(小林恵士

こんなニュースも