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 防衛大学校(神奈川県横須賀市)の寮で暴行を受けてストレス障害になったとして、男子学生(19)が7日、上級生や同級生8人を横浜地検に傷害や強要容疑で刑事告訴した。

 告訴状などによると、2年の男子学生は昨年6月、上級生から寮の部屋で服を脱がされて陰毛に火をつけられ、腹部に3週間のやけどを負った。今年6月には同級生が男子学生の写真を黒縁で囲んで遺影のように加工し、無料通話アプリ「LINE(ライン)」に流すなどしたため、重度ストレス障害になったという。男子学生は5月から休み、福岡県の実家に帰省している。

 この日、横浜市内で記者会見した男子学生の母親(49)は「他にもいじめで苦しんでいる同級生や後輩がおり、公にするためにも告訴した。防衛大は人権や命をもっと大切にできる人を育てて欲しい」と話した。会見には、海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の乗組員で、いじめを理由に自殺した男性(当時21)の母親(60)も同席し、「人権がないことは一緒なんだなと感じた」と話した。

 防衛大は「不当に精神的または肉体的な苦痛を与える行為はあってはならない。捜査に全面的に協力する」とのコメントを発表。4日に調査委員会を立ち上げ、暴行について調査している。(興津洋樹)