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 5月の黄金週間あたりから、神奈川県湘南地方のあちこちの海岸で見られ、ブログやツイッターで目撃談が相次いだ「夜に青く光る海」。その正体を「えのすい」こと新江ノ島水族館(藤沢市)が撮影した。小さなビー玉でも、密集したクラゲでもない。青白く発光するその名はヤコウチュウ。「夜光虫」と書いた方が通りがいいだろう。

 植物プランクトンの一種で大きさは1ミリほど。水温が20度を超えると増殖し、陸向きの風で海岸近くに大量に集まる。普段は赤みが目立つが、波が打ち寄せるなど刺激を受けると青白く発光し、夜が深まると青白さが際だって見える。現出するのは特殊効果を使った映画の一場面のような、幻想的世界。

 とはいえ、見られるかどうかは天候や環境次第。5月初め、片瀬海岸で撮影に成功した「えのすい」のスタッフ、山崎秀之さん(44)は、「夜もずっと青いわけではない。時間によって、見られたり見られなかったり」と言う。(小北清人)