【動画】摩周湖の湖底で見つかった生き物が歩いたとみられる跡
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 最深部にはバクテリアなどの微生物以外は生息しないと考えられてきた摩周湖(北海道弟子屈〈てしかが〉町)の湖底(211メートル)に、生き物が歩いたとみられる跡が大量にあることが、国立環境研究所を中心とする研究チームとともに朝日新聞が撮影した映像で分かった。大型の底生動物がいる可能性があり、研究チームは26日から捕獲作戦に乗り出す。

 透明度日本一の摩周湖は湖水の栄養分が極端に少ない極貧栄養湖。大型の生き物は、もともといたエゾサンショウウオのほか、放流されたウチダザリガニ、ニジマス、ヒメマス、移入経路不明なエゾウグイ以外は生息しないとされる。いずれも最深部での捕獲例はない。

 これまでに生き物が見つかった最も深い場所は176メートル。74年に小型の底生動物であるユスリカの幼虫がわずかに確認された。これより深い場所ではユスリカですら見つかっていない。

 摩周湖の外輪山の内側は阿寒国立公園の特別保護地区で、学術調査以外での立ち入りは禁じられている。

 研究チームと朝日新聞は昨年8月の調査で、調査ボートから水中カメラを最深部に沈め、湖底をライトで照らしながら、微速で調査ボートを進めてゆくと、まるでおもちゃの無限軌道が走ったような、帯状に続く規則正しい凸凹が確認できた。

 帯の幅は数センチほど。少なくともライトに照らされたカメラの前方数メートルは続いており、場所によっては、この凸凹の帯が交差したり、ほぼ平行に走っていたりした。まったくない場所もあった。最深部の湖底はほぼ平らで、沈んだ木の枝や葉なども確認できた。