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 米をゼリーのようなぷるぷるの感触に加工した「米ゲル」を、食品総合研究所(茨城県つくば市)が開発した。比較的簡単につくれる上に、保存料を加えなくても傷みにくい。パンやお菓子など幅広い加工品の材料として期待されている。

 米ゲルは、主に飼料向けに使われる「高アミロース米」を炊いて、機械で高速でかき回して作る。5年ほど前に研究員が、実験で他のものを作ろうとした際に偶然できた。失敗したと思ってしばらく放置していたが、数日後もぷるぷるの状態を保っていたため、本格的な研究に着手した。

 見かけは牛乳プリンのようだが、ほぼ無味無臭。水分量やかき回す時間を変えれば、硬さが自由に調整できる。卵などを混ぜてシュークリームの生地をつくると、パリッとした感触がいつまでも保たれ、うどんをつくるとコシが強い。

 ゲルができる詳しい仕組みや傷みにくい理由はわかっていないため、実用化と並行して解明作業を進める。杉山純一上席研究員は「小麦アレルギーの人向けなど、幅広い需要がある」と話す。