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 思春期のころから現れる反抗期。子どもの脳の中ではどのような変化が起きているのでしょうか? また、親はどう対応して乗り越えればいいの? 脳科学者の中野信子さんに聞きました。

 脳の中で共感性や意思決定、社会的な行動をつかさどる機能は成熟が遅く、思春期から25歳くらいまでにつくられます。おおまかに三つあります。

 一つは眼窩前頭皮質(がんかぜんとうひしつ)。思いやりの領域です。人が傷つくことは言わないとか、誰かが悲しむと自分もつらいとか。幼い子は残酷なことをしたり、言ったりすることがありますね。それは眼窩前頭皮質が未発達だからです。

 二つ目は背外側部(はいがいそくぶ)。合理性の判断をつかさどります。大人になると損得勘定で意思決定しますね。「冷たいやつ」と言われる人は、子どもより大人の方が多いでしょう。

 三つ目は上側頭部(じょうそくとうぶ)。空気を読んで自らの振る舞いを決める、つまり社会性です。男性より女性の方が発達が早いことがわかっています。例えばウソ。女の子は5歳くらいからウソをつき始めます。空気を読めないのは、女子より男子の方が多いと思いませんか?

 これらの発達を促すには、脳も食べ物によって作られるわけですから、しっかり食べて寝ること。あとは健全な刺激を与えること。つまりコミュニケーションです。共感や同情、社会性は一人では身につかないので、コミュニケーションの相手が多い方が望ましいです。

 親御さんには、反抗期は脳の発達段階のサインだと思って接して欲しいです。一生懸命に子育てをしている親御さんは「この子、自分で判断できるのかしら」と不安になるでしょう。その時、あれもダメ、これもダメと縛るのではなく、さまざまな価値観に触れることが脳の発達を促すことを理解して欲しいですね。

 面白いことに、養子に出された…

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