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 運動会やその練習中に、足をつないで集団で走る「ムカデ競走」で昨年度、482人が足や肩などを骨折したことが、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の調査でわかった。子どもの生活事故を研究する西田佳史(よしふみ)首席研究員は「気を付けないと、危ない競技。1グループを少人数にするなど改善の必要がある」と指摘している。

 日本スポーツ振興センターに報告された昨年度の全国の小中学校や高校での事故計約102万件(死亡事故を除く)を分析した。その結果、ムカデ競走で2205人がけがをし、うち2割が骨折だった。6人組の先頭が転び、後ろの生徒が折り重なったため右大腿(だいたい)骨を骨折▽15人組の列が後ろに倒れて数人が骨折や負傷――といった事例があった。頭を強く打ち、体にまひが残ったケースもあった。

 男女別では男子が796件、女子が1409件。約85%が中学校で起き、練習中が1887件、当日が318件だった。

 西田首席研究員は「子どもたちの結束を高め、運動会を盛り上げる種目かもしれないが、危険であることが長年見過ごされていた。先生は、けがの防止に努めてほしい」と話した。(池田良)