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 著作権関係の主要な判決などをまとめた「著作権判例百選」の改訂をめぐり、旧版の編者の一人だった大渕哲也・東京大教授が「改訂で編者から外されたのは著作権の侵害に当たる」として、発行元の有斐閣に出版の差し止めを求めた仮処分申請で、東京地裁が、差し止めを命じる決定を出したことが28日分かった。決定は26日付。

 差し止めが命じられたのは、11月上旬に出版が予定されていた「著作権判例百選(第5版)」。大渕氏側は第5版について、扱う判例や執筆者が第4版と9割近く一致しているとして、編集著作権があると主張していた。有斐閣側は、第4版で判例や執筆者の選択といった実質的な編集作業をしたのは別の研究者で、大渕氏は「編集著作者ではない」とし、一般的な編者と、著作権法上の編集著作者は異なると反論していた。

 決定で、嶋末和秀裁判長は、大渕氏が提案した執筆者の推薦や除外が採用されていることや、当初から大渕氏ら4人を編者として編集作業が進められ、最終的に大渕氏が出席した編者の会合で、判例の選択や執筆者の割り当てを決めていることなどを踏まえ、「著作者の一人である」と認め、出版は「(権利の)侵害にあたる」との判断を示した。

 有斐閣は「仮処分決定は、著作…

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