学生が学業に支障をきたすほどの労働を強いられる「ブラックバイト」問題を受けて、厚生労働省が初めて行った実態調査の結果が9日、公表された。学生アルバイトの半数近くで、勤務シフトや賃金をめぐるトラブルが起きていたことが分かった。

 厚労省が8~9月にインターネットを通じ、大学生、大学院生、短大生、専門学校生の計1千人が経験したアルバイトのべ1961件について調べた。

 すると1961件のうち48・2%、学生数の60・5%で労働条件に関する何らかのトラブルがあった。トラブルの件数で多かったのは「採用時に合意した以上の勤務シフトを入れられた」(14・8%)、「一方的に急なシフト変更を命じられた」(14・6%)など、勤務シフトに関するトラブルだ。

 「準備や片付けの時間に賃金が支払われなかった」「1日に労働時間が6時間を超えても休憩時間がなかった」など違法性が疑われる回答もあった。雇う側は、賃金や休憩時間など労働条件を書面で渡すことを義務づけられているが、調査では6割近くが書面で渡されていなかった。