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 約130人が死亡した同時多発テロが起きたパリでは15日夕、市内各地で追悼集会が行われた。一方、集会の会場で発砲事件が起きたとする虚偽の情報が広まり、パニックに陥った市民が一時、逃げ惑う場面もあるなど、新たなテロ発生におびえるパリ市民の心情があらわになった。

 15日夕、市民の連帯を示す象徴となっているパリ中心部のレピュブリック(共和国)広場では、数千人規模の集会が行われた。中心部に立つ自由や平和を象徴する「マリアンヌ」像の台座の周りには、多くのキャンドルや花束、メッセージを書いた紙が捧げられた。広場の一角では、「連帯」「連帯」と叫んだり、フランス国歌を歌ったりする人の輪が徐々に膨らんだ。パリ近郊在住のステファニー・ブリオレさん(31)は、夫や7歳と4歳の娘とともにその輪に加わった。「事件現場のすぐ近くに友人が住んでおり、事件がひとごとと思えなかった。自分たちの身に起きてもおかしくなかった。これからも友人とともに冥福を祈るため、ここを訪れたい」と話した。

 だが15日午後6時半ごろ、レピュブリック広場や若者が多く集まるパリ4区のマレ地区で発砲事件があったとの情報がソーシャルメディアなどで広がり、一斉に逃げようとする市民で一時混乱が起きた。AFP通信によると、地下鉄では「銃撃事件が起きたのでレピュブリック駅で下車しないように」と注意を呼びかける放送が流れたという。結局、発砲は確認されず、爆竹か暖房機器の部品の破裂音を銃声と聞き間違えた可能性があるという。(パリ=松尾一郎、渡辺志帆

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