【動画】フランス・サンドニで、仲間とラップを口ずさむバイユー・ガッサマさん=竹花徹朗撮影

■18歳をあるく

 夜明け前のパリ近郊サンドニの市街地に、銃声と爆発音が鳴り響いた。仏治安部隊が昨年11月18日、イスラム過激派が潜むアパートを急襲し、男女3人が死んだ。その5日前に、130人の命を無差別に奪ったパリ同時多発テロの首謀者も含まれていた。

 この街にはテロの標的となった「スタッド・ド・フランス」もある。1998年のサッカーワールドカップのために建てられた。移民家庭で育った選手が多い仏代表チームが優勝。このサッカー場は国民統合の象徴となった。

 「腹が立つよ。なんで世間は犯罪者の街というレッテルを貼るんだ」

 セーヌ川の水を引き込んだ運河を望むサンドニの公園で、18歳の専門学校生バイユー・ガッサマさんは伏し目がちに話し始めた。

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